白雲去来

蜷川正大の日々是口実

読書に没頭していた時期もあった。

2017-03-11 14:26:17 | 日記
三月八日(水)晴れ。

村上春樹の新刊本が出て話題になっている。彼の本は、五、六冊程度しか読んでいないが、ビートルズの曲名から採った「ノルウェイの森」や「風の歌を聴け」などが印象深い。しかし最近は歳のせいか、村上龍の作品と混同してしまう程度だから、熱心なファンと言うほどではない。

「アメリカンドリーム」という本の著者である、ボブグリーンの文章の中に「僕はレノンや彼の家族の個人的なトラブルなんかにまったく興味はない。ただ彼が僕に与えてくれたものに感謝しているだけだ」というものがあった。私は、最近の音楽、レゲエとかヒップホップといったジャンルのものには全く興味がない。というより、感性がついてゆけない、と言った方が正しいかもしれない。その反対に、一九六〇年代に流行ったロックやリズム・アンド・ブルースには多少のウンチクがある。もちろん、当時流行した曲が自分の青春時代と重なっているといったことだけではなく、私の好きな小説家たちの本ページをめくってゆく度に、オーティス・レディングやテンプテーションズといった人達の曲が鮮明なBGMとなって脳裏に浮かぶのである。例えば、それが五木寛之の「雨の日には車をみがいて」であったり、片岡義男の「ハートブレイクなんてへっちゃら」、矢作俊彦の「マイクハマーへ伝言」、村上春樹の「風の歌を聴け」や「ノルウェイの森」、村上龍の「69」といった作品である。

ある時期、四年ほどひたすら読書に没頭したことがあった。いや没頭せざるを得なかったのかもしれない。一日一冊、一月で三十冊。もっと読んだ月もあった。それは、私の雑記帳に記録してあるが、いまその「読書日記」を読み返してみると、極めて雑駁で、最初の頃は読みやすい物ばかり選んで読んでいたことが分かる。系統立てて本を読むようになったのは、三年ほどしてからのことだろうか。それが何の役に立っているのかどうかは、分からないが、そんな読書の時間を持てたことに、感謝している。

下の子供の大学の合格の知らせ有り。ホッとする。夜は、家族でささやかにお祝い。
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