十一月二十日(土)晴れ。
小春日和である。午前中は、下の子供の学校の行事を見学するために、学校へ行った。水や環境について発表するとのことで、見に行ったのだが、親バカと言われそうだが、中々良く出来たと思っている。チョット鼻が高かった。
終了後に、友人のお世話になり、横須賀の米軍基地内にあるPXへ買い物に連れて行ってもらった。友人のご家族にアメリカ籍の方がいるので、そのゲストとして入れたのである。
私が子供の頃には、本牧、丁度山下公園方向から小港を過ぎて、本牧に向う突き当たりに米軍のPXがあった。同級生の父親が、コックとして働いており、一年に一度の従業員の慰安会で、基地内に入ったことがある。ビンゴゲームなど様々な催しがあったが、驚いたのは、食べ物や飲み物の大きさとその量であった。
特大のコップを渡されて、好きなものを好きなだけ飲んでも良い。当時、ラムネかサイダーしか知らなかった私には、コーラや7アップを初めて飲んだ時の感激と驚きは忘れられない。ハーシーのチョコレートやお菓子を山ほど貰い、ビンゴで当った生のパインアップルや牛肉を持って帰ったら、アパートの人たちが集まってきて感心していた。私を含めて殆どの人が生のパインを見たのが初めての人ばかりだった。切り方が分からずに、近所の八百屋に持っていったことを憶えている。
次に行ったのは、十代の後半の頃。山手警察の裏にあった進駐軍の施設の、シーサイド・クラブ。そこのレストランで、1ポンド(約450グラム)のTボーン・ステーキをご馳走になったとき、その大きさと厚さを見て子供心に、「アメリカと戦争しても勝てるわけはない」と思った。サイドオーダーでポテトサラダを頼んだら、何とどんぶり一杯ぐらいの量の物が出てきた。私は四人分だと思ったら、一人前で、それが四つ来た。
そんなことを思い出しながら、横須賀の米軍基地に入り、まずフードコートで軽い昼食をとった。「ポパイ」というお店のフライドチキン。フライドポテトが変った味付けで美味かった。飲み物は、大き目の紙コップを貰い、飲み放題。私は、炭酸飲料が余り好きではないので、コーヒーを飲んだが、三分の一まで入れれば充分だった。
その後、買い物をしたが、子供服などを少し買って、あとはもっぱら見学に徹した。それでも見ているだけでも楽しく、当然ノータックスなのであらゆるものが安い。おまけに円高である。ヒューレットPのノートパソコンなど一万円程度で売っていた。停泊中の空母ジョージ・ワシントンを眺めつつ基地を後にした。
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