なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

関節リウマチ

2020年06月08日 | Weblog

 関節リウマチの87歳男性は、6年前に通院していたリウマチ膠原病科のある病院から紹介されてきた。メトトレキサート4mg週1回内服で関節炎は安定していた。

 2か月に1回程度ならば専門医の外来に通院した方がいいのにと思ったが、先方は病状の安定している患者さんは近医紹介としているのかもしれない。病状不安定時は紹介先に戻して、処方の調整をしてもらえばいいという方針?、で治療を継続していた。

 血球減少の有無を炎症反応をみるために、2か月おきに受診するたびに血液検査をしている。血球減少はなく、呼吸器症状(間質性肺炎)などの副作用もなかった。

 CRPの値がわずかに正常域を越える時もあったが(<0.4のところ、0.6~1.0で)、必ずしも自覚症状とは一致しなかった。関節痛は多少出たり治まったりしてたが、関節炎と把握できるほどのことはなかった。

 先週外来を受診した時に、2~3週間前から両手が痛いという。両側手関節の腫脹・熱感が目立ち、PIP関節の一部も同様だった。CRPは0.8でこれまでの経過と比べて大きく変化はしていなかったが、関節炎自体の悪化は初めてだった。

 メトトレキサートを4mgから6mgに増量して、症状軽快のためにプレドニンを一時的に使用することも考えた。しかし、2年くらい前から大学整形外科からリウマチ専門医が毎週当院の外来に来ていて、そちらにお願いしようかと以前から思っていた。いい機会なので(?)、整形外科リウマチ外来で診てもらうことにした。

 後から処方を確認すると、メトトレキサートの増量ではなく、プログラフ1mg/日の追加(プレドニン5㎎の追加も)になっていた。当方はアザルフィジンを使用した古い世代で、その辺の感覚がわからない。専門医にお任せします。

 

 

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