誤嚥性肺炎のほとんど初めての本が出たので購入した。「誤嚥性肺炎ただいま回診中!」(中外医学社)。
「入院直後であって、呼吸状態が改善傾向で意識レベルがいつも通りであるのであれば、絶食は可能な限り避けて少なくともゼリーだけでもよいので開始しておくべき」とある。
そうはしていない。酸素吸入していなくても、1日は内服薬の様子をみたりしてから食事を出すか決めている。酸素吸入を要して、誤嚥性肺炎で入院した既往がある(つまり2回目以上)の時は、さらに慎重に2~3日後の検査まで経過をみていた。
1日様子をみるのはいいかと思うが、翌日からは条件が良ければ嚥下訓練を開始すべきなのだろう。
酸素10L/分リザーバー付きで治療開始した90歳代女性が、入院直後から空腹を訴えていたこともあった。例外的に酸素が7~8L/分からゼリーを開始して、5~6L/分くらいで食事開始となった。みるみる回復して元気に退院したが、さすがにこういうのは例外中の例外。
聴覚言語療法士(ST)まかせはダメということで、多職種で取り組みましょうという内容。