なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

胆管癌・肝転移

2021年04月24日 | Weblog

 水曜日に消化器科医から相談された。胆管癌・肝転移の患者さんが肺炎も来しているが、新型コロナが気になる、ということだった。

 2018年に地域の基幹病院消化器内科で胆管ステントを挿入していた。一度内腔が詰まって入れ替えもしていた。CT画像を見ると、胆管癌が増大している。pneumobiliaを呈しているので、ステントが少なくとも完全には閉塞していないと思う、と言っていた。

 白血球8700・CRP16.2と炎症反応の上昇があり、肝機能はAST 57・ALT 45・ALP 433・γ-GTP 459・総ビリルビン0.9で、閉塞性黄疸ではない。

 CTで肝内に腫瘤が多発している。腫瘍マーカーはCEA 645・CA19-9 7807と派手に上昇していた。単純CTだけで造影はしていなかった。肝膿瘍も否定はできないが、転移巣なのだろう。胆道感染はあるかもしれない。

 右肺に浸潤影を認めるが、通常の細菌性肺炎でいいのでは、と答えた。前週末からレボフロキサシン内服が処方されていたが、効いていないようだ。胆道感染もカバーするためゾシン(PIPC/TAZ)を勧めた。

 

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