なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

コロナらしいすりガラス陰影

2021年04月13日 | Weblog

 昨日新型コロナウイルス感染症の80歳女性が入院した。地域の基幹病院整形外科で右肩の手術を受ける予定だったそうだ。

 先週末に38℃の発熱で内科医院を受診して、新型コロナの唾液PCR検査で陽性と判明した。発熱が続いているというので、肺炎があると予想された。

 両側肺野にすりガラス陰影が広がっていた。左下葉の陰影が若干浸潤影?の感じがあるが、それ以外は特徴的な陰影だった。

 ここ最近はすりガラス陰影もあるが、浸潤影もあって判断に迷っていた。コロナとしての浸潤影様の陰影なのか、細菌性肺炎なのか、難しかった。

 この患者さんコロナ自体の陰影と判断できる。入院時に酸素飽和度が94%だったが、その後90%未満となって酸素吸入を開始した。明らかな発熱の前に発症していたものと思われた。

 白血球4300(リンパ球13.5%)・CRP8.4とCRPが高めだった。Dダイマー1.4・血清フェリチン193とあまり上昇していないが、LDH354と上昇していた。抗菌薬とデキサメサゾンの投与を開始した。

 

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