限度をわきまえない価格競争の行末とは…東京都内

資本主義社会とは、投資と還元で成り立つ仕組みのようです。
当然、多額の投資に見合う利益を目論むのでしょうが資本主義の行末は価格競争のよう。
過度な価格競争は産業構造そのものを破滅させてしまう事になりそうです。

我国は優れた技術力でモノをつくり、その高品質の製品を輸出して成り立って来ました。
これも資本主義が為せる手法だったようですが、やがて海外から安価な製品が入ってくると、当然のように価格競争に陥って参ります。

日本の高い人件費、高い法人税、高い電力料金なのでは、価格競争に勝てないため、それらの安価な中国に投資して工場を建設します。中国の人件費が上がり始めると、ベトナム、インドネシアなどへ工場を移行し、コスト競争に勝つために躍起となり…

しかし、既に東南アジア各地に投資しても、それに見合う還元が困難な時世となりました。
既に価格競争の勝つと言う魂胆そのものが破綻の道をまっしぐら……
価格競争ではなく消費者が価格に拘らずに買って貰える付加価値を追求する時代なのであろう。

今日は東京都心の、こんもりとした杜を持った庭園のある綱島三井倶楽部（写真）で、業務提携先の日本モーゲージサービスの経営者総会があり、建築業界をリードする鵜沢代表の講話を興味深く拝聴してきました。
やはり付加価値を訴求した経営を求めています。

私達地域工務店は、地域に溶け込む事の出来る優位性があり、ハウスメーカーには負けない武器を持っています。その武器を上手に活用するには、ハウスメーカーに負けない知識や情報を持つ必要も。

私達の生き残り大作戦は、弛まぬ意識改革と、懸命に勉強をして自信をつけ、その分だけ謙虚さを有する事のようです。さて、東京都心の夜もしだい深けて行きます。



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