「きみ去りしのち」と云う重松 清の文庫本を読み切りました。
夫婦は、ちょっと目を離した時、要因不明の病気で最愛の息子を亡くします。
自分達夫婦の不甲斐なさを責め続けるのです。不注意が息子を亡くし、二人が加害者だと。
仲の良かった友人が好意をもって子供を海水浴に誘い、車に乗せてくれたのです。
その友人の不注意で交通事故を起こし、我子を亡くします。
仲の良かった家族どうしは、事故を起こした家族がどんな謝罪をしても、我子を亡くした遺族は…
加害者もまた被害者になるのでしょうか。
福島第一原発事故はいまだに収束の域に達しておりません。
故郷を離れ家族がバラバラになり、生活展望の見出せない人々が多く存在いたします。
管理責任者の東電はまさに加害者ということになります。
その東電は、国策に応じた事業者だったのです。国策とは国の政策に基づいて原子力発電を設置します。
管理責任を果たすのは言うまでもありません。
しかしながら実状は、東電だけが加害者あつかいになっているような気が致します。
父親が東電社員だと云うだけで子供がイジメに遭い、東電の社員と云うだけで白い目で見られることも。
国策の責任者ではなく事業者の東電だけを悪役にするマスコミの報じ方には、哀しさを感じてしまいます。
重松清の小説「きみ去りしのち」には、被害者も加害者も常に「哀しい顔をしている」との描写があります。
人は過去を引きずりながらも、明日を生きなければなりません。
事故や事件の被害者、加害者は、その忌まわしい出来事を引きずるのは宿命だとしても、傷だらけの当事者の傷口を広げるような報道の仕方にもいささか問題がありそうです。
さて、今日はエネルギー関連の企業訪問を行ってきました。
どこも電力料金の値上がりが経営に圧し掛かります。しかし東電を加害者扱いにだけをしているようでは、解決の糸口は無理かも知れません。
さて、写真は都心の緑を撮りました。葉っぱのない北海道と緑が濃い東京の差ですが。
その帰社した北斗市は気温5℃、その差が15℃に及びます。
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夫婦は、ちょっと目を離した時、要因不明の病気で最愛の息子を亡くします。
自分達夫婦の不甲斐なさを責め続けるのです。不注意が息子を亡くし、二人が加害者だと。
仲の良かった友人が好意をもって子供を海水浴に誘い、車に乗せてくれたのです。
その友人の不注意で交通事故を起こし、我子を亡くします。
仲の良かった家族どうしは、事故を起こした家族がどんな謝罪をしても、我子を亡くした遺族は…
加害者もまた被害者になるのでしょうか。
福島第一原発事故はいまだに収束の域に達しておりません。
故郷を離れ家族がバラバラになり、生活展望の見出せない人々が多く存在いたします。
管理責任者の東電はまさに加害者ということになります。
その東電は、国策に応じた事業者だったのです。国策とは国の政策に基づいて原子力発電を設置します。
管理責任を果たすのは言うまでもありません。
しかしながら実状は、東電だけが加害者あつかいになっているような気が致します。
父親が東電社員だと云うだけで子供がイジメに遭い、東電の社員と云うだけで白い目で見られることも。
国策の責任者ではなく事業者の東電だけを悪役にするマスコミの報じ方には、哀しさを感じてしまいます。
重松清の小説「きみ去りしのち」には、被害者も加害者も常に「哀しい顔をしている」との描写があります。
人は過去を引きずりながらも、明日を生きなければなりません。
事故や事件の被害者、加害者は、その忌まわしい出来事を引きずるのは宿命だとしても、傷だらけの当事者の傷口を広げるような報道の仕方にもいささか問題がありそうです。
さて、今日はエネルギー関連の企業訪問を行ってきました。
どこも電力料金の値上がりが経営に圧し掛かります。しかし東電を加害者扱いにだけをしているようでは、解決の糸口は無理かも知れません。
さて、写真は都心の緑を撮りました。葉っぱのない北海道と緑が濃い東京の差ですが。
その帰社した北斗市は気温5℃、その差が15℃に及びます。
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