豊かさを求める 会長日誌

家づくりと言う事業を通じ、多くの人々の人間模様を綴ります。

次姉の15万円が創業資金に…札幌市内~苫小牧市~北斗市

2016-12-15 17:43:09 | ファース本部

私が21歳の時に東京で独立するため貯めたお金は、6万円しかありませんでした。
家を出るときに、二番目の姉が15万円のお金をそっと手渡してくれました。
姉は高卒で勤めた農協職員で、農協の経理を一手に任されており、職場と自宅を往復するだけの毎日でしたが、農家の人々から高い信頼を得ておりました。

東京で仲間と暮らすアパートを借り、最初の請負金が入るまでは2か月間は掛かります。
その間の生活費、交通費、生活用品購入などで、あの姉が出してくれた15万円がなければ、現在の福地建装は存在しなかった事でしょう。その延長線で出来たファースの家です。

次姉は、晩婚でしたが心優しい義兄に嫁ぎ、一男一女の子供を懸命に育て上げ、その子供たちに囲まれて、穏やかで幸福な人生を歩む事が出来ました。
いつも元気な姉だったのですが、体調に異変を感じて検査をしたところ、既に脳細胞にまでガン転移しており末期状態であるとの診断でした。

札幌の病院を見舞いに訪れた時は、照れ臭そうな笑い顔で「直ぐに治るよ」と、自分に言い聞かせているようで、状況を知っている我々にとっては何とも辛い心情に。
何の資金的な裏付けもなく無謀にも船出した私を、姉は事のほか心配し、苦しい時には何も言わずにお金を工面してくれた事もありました。

私は、札幌にくるたびに次姉の事を思い出し、あの15万円の価値を再認識します。
今朝はその札幌市内(写真は吹雪の札幌駅舎)のホテルで朝を迎え、札幌事務所の中村所長の車で苫小牧に移動し、ファースの家の温熱性能のチェック作業を行ってきました。

平成元年にファース工法が出来上がってから幾度もバージョンアップを重ねて参りました。
現在は、全国の何処かで、毎日のようにファースの家が竣工しています。
次姉の15万円が創業資金は、住む人、関わる人達の幸せづくりの根源だったようです。

穏やかで笑顔で暮らせる家づくりの研究開発は、亡くなった次姉の願望もあり、ファースの家は竣工してからが真の家づくりの信念を遂行して参ります。

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