豊かさを求める 会長日誌

家づくりと言う事業を通じ、多くの人々の人間模様を綴ります。

日本独自の匠の技を…函館市~北斗市

2016-12-17 14:53:05 | ファース本部

年輪はその数で樹齢を見て取れます。
その年輪の間隔は、その年の気象状況をも読み取る事が出来ます。
丸い年輪の切り口の南面方は、その間隔が北面より広くなっています。
更に年輪の間隔からは、その樹から見た東西南北の状況を読み取る事も可能です。

樹木は、南面に向いていても、その方向に大きな日陰があれば、西か東から太陽の恵みを取る機能が、本能的に備わっているそうです。
年輪の中心を持つ角材を「芯持ち材」と言います。

芯の周りから引いた4面は全て「板目」と言う雲形状の模様となります。
年輪の芯から外れた部位から取った木材は、裏表が雲形の「板目」となり、左右両面が平行に並んだ「柾目」模様となります。

大工さんの匠の技とは、この年輪に目を読む事がとても大きな要素となります。
柾目と板目の模様など、部屋ごとに木の目の表し方も重要ですが、もっと大切な事は、その木材が仕口(木材の切り口)を組んだ時、強度の構造的な絡みがあるからなのです。

木造の家づくりは、土台、柱、梁、桁などと木材を上手に組み合わせて構造物に致します。
「ホゾ」と云う特殊な仕口で組み込み、釜継ぎ、追っかけ継ぎ手、などと様々な仕口の種類がありますが、その木の目を読んで確実に絡まり剛性を増す継ぎ手とします。(写真)

木材はどんなに乾燥させても長い期間で更に乾燥収縮を致します。
その収縮度合いが木の年輪、木の目などで大きく異なるからです。
このような日本独自の大工さんの匠の技は、プレカットと云われるコンピューターで図面があれば自動的に仕口カットされて供給される時代となりました。

鉋で滑らかに仕上げる方法と、チョンナと云われる、土を耕す鍬を小さくして刃の部分に丸みを付け、丸いへこみで仕上げるチョンナ仕上げは、ひと削りごとに大工さんの思いや感性、その時の体調なども浮き出ます。
人間の技の究極が手刻みの家づくりだったようです。
何とかこの伝統的な大工さんの匠の技を継承して行きたいものです。

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