夢幻泡影

「ゆめの世にかつもどろみて夢をまたかたるも夢よそれがまにまに」

卯の花、ウツギ  卯の花を腐たす霖雨の、、、

2008年05月29日 22時00分09秒 |  岬な日々


ちょっと前に春紫苑と姫紫苑、そして姫女苑の問題を書いていました。(っていってもほとんど写真だけでしたけどね)
姫女苑(ヒメジョオン)  問題ありよ

いや、分類するのは本当に大変。
毎日の出来事を分類して記録しようとしても、これはどこに???ってのか必ずでてくるはず。
これは、こっちだけど、あっちにも関係あるし、そっちにも影響しているよね、、、なんて、、、、
何? 私の女性関係、とんでもない、そんな幸福な状態なんて私の人生には過去にも、現在にも、そして将来にも、「ありえない」、、、
なんて誇らしげに言っていてどうするのよ。

なんてことは別にして、昨日の散歩では亜麻鷺の他にもいくつかの花を撮っておりました。今日、写真を見てみるとこれがまたまた、「問題ありよ」なのですね。

さて、今日のテーマは卯の花。
卯の花は正式にはウツギと呼ばれます。
問題は、ウツギはユキノシタの仲間に分類されています。(ユキノシタ科)
この仲間にはマルバウツギやバイカウツギがそうですね。

ところが同じウツギでも、よく見られるハコネウツギはスイカズラの仲間。(スイカズラ科)
こちらの陣営にはタニウツギやニシキウツギ
(あのね、私はずっと錦だと思っていました。錦空木だとね。でも本当は二色空木なのです、幻滅ですね~)

そしてまた、ミツバウツギは自分の科を持っています。(ミツバウツギ科)

おまけに、ガマズミやオオデマリ、サンゴジュはこの親戚だったのが、新しい分類では離縁されてしまいました。

あぁ、頭が痛くなった。
専門家って、重箱の隅をほじくって、ああでもない、こうでもない、、
あげくに重箱を、あっち置いて、こっち置いて、、、
おかげで、その影響を受ける私のような無能な人は頭痛の連続。
ねっ、いやですね~


というブツクサはこっちにおいといて、

昨日はすばらしい天気で、いい気持ちでこの辺の野山の花を撮っておりました。
今日は雨、家にこもって、写真を整理していましたら、なんと上のスイカズラ科、その他もろもろ、(あっちの親戚、こっちの仲間、そして三行半のモトカレたち) がびっしり写っておりましたよ。

ほんでもって、雨の今日、そして先日のホトトギスの写真もありましたし、卯の花にはふさわしい詩。

かくばかり雨の降らくにほととぎす
  卯の花山になほか鳴くらむ
        大伴家持 
        万葉集(10-1963)

あぁ、そしてしばらくぶりの蛇の足。
今の季語である「卯の花くたし」も同じ家持の

卯の花を腐(くた)たす霖雨(ながめ)の水始(みすはな)に
  縁る木糞(こずみ)なす縁らむ児もがも
        大伴家持
        万葉集(20-4217)

が、発端だということを聞いたことがあります。

どうせみんな親戚だからタイトルをつけるのが面倒なので、名前なしで行きましょう。
なんて、下を見てもらえば判りますけど、みんな疑問符だらけ。確認するのが面倒ってことです。ごめんなさい。



スイカズラ?



ヒメウツギ?


サラサウツギ?



三行半をもらっちゃったガマズミ?


これが本家のウツギ?


ハコネウツギ?



夏を着る  やっと懸案を一つ 

2008年05月29日 10時46分25秒 |  岬な日々

暑い日にはがんがんと、今日のような涼しすぎるような日には、どうしようなって迷いながらも、、夏物と冬物の入れ替えが一段落。
夏物をとっかえひっかえ着ては、洗濯しています。
そしてそれが終わりかけると、毎年毎年、同じ決意。
「今年こそ着物を着よう」
別に夏の入り口でなくてもいいのですけど、やはり単衣や浴衣のほうが着易いから、夏の間に少し慣らして、冬に突入って、、、、計画は毎年同じなのですけど、でも確か去年も和ダンスから引っ張り出した着物の写真をアップしていましたよね、、、
毎年、毎年、計画倒れ、、、

という訳で、和ダンスをあけて、浴衣と単衣を引っ張り出してみました。
あぁ、浴衣の一部は染み抜きに出さなければいけないみたい。
師匠に届けて、染み抜き屋さんにお願いしよう。

でも浴衣は、なんとなく着れる場面がありそうだけど、単衣はね~
女性と違って、男が着物を着るというのは、寄席の芸人か、ちんどん屋さんみたいになってしまう。普通の人には着物を着る習慣がなくなりましたからね~

今年はどうなるでしょう。

それにしても、着物を着てタイマーで写真を撮るって結構難しい。
知人が、よく着物を着たところを写真にとってアップしているけど、顔を出さないようにフレーミングしながら、よく撮れているなって、今更ながら感心しましたよ。

トップは大島。
絽の長襦袢をちゃんと着るのが結構大変。
それ以上に、あの長い帯を四つ折にするのがもっと大変。ごわごわしていますしね。
単に着慣れていないせいなんですけどね。
やはり何度も着なければ。
たたむのだって、しまってあるものを見ながら、たたんでいるくらいだからほかは押して知るべし。
添って判ることもあるんですよね。

下は竺仙の浴衣。



ところでこの柄の名前はなんと言うのでしょうか?
ご存知の方、お教えください。