夢幻泡影

「ゆめの世にかつもどろみて夢をまたかたるも夢よそれがまにまに」

釣師海岸  

2008年05月30日 22時39分49秒 |  岬な日々


ところでさっきの「尽日無人看微雨  杜牧」でも書いていますけど、今日は、一日雨が降っていました。ほとんど一日、家にこもっていました。昨日も雨だったんですよね。だから昨日、今日の写真はなし。ということで28日の写真の残り物。相変わらず釣師海岸です。

でも、何度来てもこの海岸はすばらしいな~って思います。
岬(いすみ)のいい点は、銚子を真ん中においた長い砂浜の海岸線が切れるところにあるということ、だから砂浜の景色も、岩場の景色も、そして釣師海岸のような高い岸壁の風景もお望みのままということでしょうね。



釣師海岸は別な意味でも有名らしいですけど、あれはいつも言うように、もう一つ御宿よりの海岸。釣師はサーファーと磯釣で有名らしいです。

この日はすばらしい天気でしたけど、サーファーは3名のみ、一名は憧れのマーメードちゃん。でも、掲載許可を取れなかったので(私が撮影を終わって引き上げるまで、彼女はずっと海の中でしたのでね)遠景のみでご容赦ください。



泡はたくさんできていたけど、アプロディーテはついぞでてきませんでした。
残念。
うえのマーメードちゃんがそうじゃないかって?
う~ん、返事に困ること言わないでよ。
ブログを見てるかもしれないジャン。




尽日無人看微雨  杜牧  今日も雨たい

2008年05月30日 22時18分40秒 |  漢詩を長崎弁で
       

菱透浮萍緑錦池   
夏鶯千囀弄薔薇   
尽日無人看微雨   
鴛鴦相対浴紅衣   

   杜牧
   斉安郡後池絶句

菱は浮萍を透す 緑錦の池
夏鶯千囀して 薔薇を弄す
尽日人無く 微雨を看れば
鴛鴦相対して 紅衣に浴す

緑の錦を織ったような池に浮かぶ菱の花
鶯がバラの花を見ながら歌っちょる
一日中、誰も来んけん、黙ってそぼ降る雨を見ちょるとよ
おしどりの夫婦が、じっと見つめあいながら、赤い蓮の池に浮かんじょる

岬には菱や蓮の浮かんだ池はありすぎるほどたくさんあります。
鶯は早朝から喧しく鳴き叫んでいます。
初夏のバラは今が一番美しいとき。
あっちの家、こっちの庭で咲き乱れています。
誰も来ないのも、詩のとおり。
今日は、一日雨でした。
おしどりは最近見ないけど、蓮の花はもう満開。

考えてみれば、杜牧の詠う夢のような五月の雨の日は、この岬の風景そのもの。
今日は初夏の雨を満喫しました。


追記
ばってん、天気予報では明日も雨。
三日も降られては、刃物は要らぬになってしまう。
だんだん心配になってきた。