夢幻泡影

「ゆめの世にかつもどろみて夢をまたかたるも夢よそれがまにまに」

多摩川の野良猫たち

2009年05月01日 08時58分49秒 |  多摩川散歩
3月2日にNHKのETV特集「ひとりと一匹たち」を取り上げました。
ホームレスの人たちが、自分の食べ物を削っても、野良猫たちに餌を買っている、心温まる番組でした。

いつかの大水のときにはガス橋の下を拠点にしているホームレスの人が一度は助かったのに、猫がいないって助けに行って死んでしまったという噂を、その人の仲間の人に話してもらいました。
あの翌朝には、私もガス橋にいて、すごく可愛い子猫が橋の下で震えていたので、家に連れて帰りたいと思っていたのですけど、誰かが飼っている猫らしかったので諦めました。もしかしたら、その子の飼い主は、亡くなったホームレスの人だったかもしれません。

テレビでも言っていましたけど、あの人たちの多くは、心が優しすぎるから、社会に適応できない人なのだろうと思います。
そんな人たちを身近に見ているので、あの番組にはとても感銘を受けたのです。

私も多摩川の猫を見るたびに家に連れて帰りたいと思っているのですけど、、、、生活の拠点が一箇所に落ち着くようになれば、昔のように猫と犬を一緒に飼いたいのですけど、今は無理。



私の散歩の拠点はガス橋ですけど、この下流と上流からガス橋に出てこられるお二人のお仲間がいます。
一人は、今や8匹プラス1匹の猫かあさん。一匹は隔離されています。新型のインフルエンザではありませんけどね。

もう一人は、白君(あれ、嬢でしたっけ?)のお母さん。この方は近所の方の合意を得て、多摩川で野良猫に餌をやられています。でも、お金が貯まると、猫を捕まえては避妊手術をされているらしい。その費用が大変ってこぼしておられました。

いすみでは外人さんがブログを書いています。
「あなたが犬屋で犬を一匹買うと、私は犬を一匹殺さなければならない、、、」
彼女は野犬の収容所のボランティアをしていて、彼女の世話をする野良犬の里親になってくださいって叫んでいるのですね。



私が猫を連れて帰ると、ホームレスさんと同じようになってしまうのでしょうね。カテゴリーの「私の小さな恋人達」をご覧になるとお分かりのように、私のはただ可哀想だから、可愛いからって、それだけなんです。
この人たちの活動を見ていると、福祉でよく使われるスローガン「温かい目と冷静な心」っていうのがよく分かります。



私の「「ひとりと一匹たち」の日記を書いてから、いろんな人がこのキーワードでこちらのブログを訪ねられています。
たまたま昨日は多摩川、猫という検索でこられている人がいて、その検索ページに行ってみましたら、あの放送の中に出てきていた写真家の方のブログを見つけました。

ブログを読んでいると、このご夫婦の活動がよく分かります。ただただ、自分の健康だけのために散歩をしている私から見ると、ほんとうに頭が下がる思いがします。シンガーの奥さんと、プロのカメラマンの旦那さん、彼らの活動のために、時間はもとより、たくさんのお金も使われているのでしょうね。
猫グッズも売られていて、それの上がりで救援資金を捻出されているようです。
もし、興味がおありの方がいらっしゃればと思いご紹介しておきますね。


小さいもの、弱いものでも安心して生きていけるような社会であって欲しいですね~




今回の写真は、以前に撮ったものの再掲です。。。