夢幻泡影

「ゆめの世にかつもどろみて夢をまたかたるも夢よそれがまにまに」

困ったね~

2009年05月06日 21時28分46秒 |  岬な日々
いすみに関係のあるブログをリストするサービスがあるんですよ、それに参加したのはいいけど、さっきちょっと見てみたら、トップ画面のほとんどが私の日記。

連休で岬に来て、遊びまわっちゃ日記をアップしていたのでこのざま。
もともとの趣旨とは違う日記もたくさんあるだろうし、(多摩川の散歩のときに、いすみと比べてどうこうなんて書いているとそれもアップされてしまうのですね)人様の迷惑になるのはいやですよね。
このサービスの検索用のキーワードを使わないようにするか、、、っていっても「いすみ」がキーワードの一つだと、それに代えて岬を使うしかないですよね。
でも、ルーティンのスポットは必ずしも岬町だけではないので「いすみ」を使いたいし、、、あぁ、困っちゃった。

こっちは、暇に任せてがちゃがちゃと日記をアップしているだけなのですけど、そのうちに、うるさいよなんて怒られるかもしれないですね、、、
このサービスから撤退したほうがいいのかな~
悩んでおりますよ。
                         気の小さな風車の独白

追伸
トップ画面は今日のうちの近所の堰。
雨にけぶってとても静かで、綺麗でしたよ、、、

宵ごとにかわずのあまた鳴く田には

2009年05月06日 18時41分04秒 |  気になる詩、言葉


いすみが特に早いとは思いませんが、周りの田んぼはもう田植えもすみ早苗が青々と伸びています。外房は早稲の産地なのです。

今日みたいに雨が降っていると、蛙も満足しているのでしょうか、あまり鳴き声をだしません。雨音と風が梢を揺らす音、先ほどからそれだけが聞こえています。
なのに今日はこの詩;

宵ごとにかわずのあまた鳴く田には
       水こそまされ雨は降らねど
              伊勢物語  108

蛙がたくさん鳴いている田んぼには雨も降らないのに水がいっぱい、、、、
なんて、前後関係が分からなければ何を言っているのかわかりませんね。
前後関係はこうなっています。

「むかし 女 人の心を怨みて

   風吹けばとはに浪こすいはなれや
       わが衣手のかわく時なき

と常のことぐさにいひけるを聞きおひける男

   宵ごとにかわずのあまた鳴く田には
       水こそまされ雨は降らねど」


つまり、この情景は、ある女性が

(私は)風が吹けば波に洗われている岩なんでしょうか
私の袖はいつも(寂しさで流す涙で)濡れていますよ 

って、会いに来てくれない恋人に拗ねているんですね。
それに対して、男性のほうは

毎晩蛙がたくさん鳴いている田んぼには水はたくさんありますよ。雨は降らないけど、、、

って答えているんですけど、、、
とても分かりにくいですね~

毎晩毎晩、かわず(通はず)ってたくさん鳴いて(泣いて)いらっしゃるけど、水は雨も降らないのに、あなたの涙で田んぼにいっぱいになっているじゃないですかってことなんでしょうね~

でも、色男!
まあ、私の一生にはこんな場面はありえなかったし、これからはもっとありえないでしょうから、それこそ物語の世界ですけど、それに自分を同一化するのもあまりにもありえないことで、、、、、なんというか、はぁ~

思い出しました。
友人に超がつくほどのお金持ちがいて、、長者番付なんかにも顔を出す人なんですけど、彼の話をすると母親が「あんたねぇ~ 自分の尺度をわきまえてつきあう人を選びなさい」なんて貧乏な私を心配してくれたものでした。
それに対しての私の答えは、「あのね~ ちょっとくらい差があると、妙に対抗心がうまれたりして、おかしくなるかもしれないけど、ここまで違うと、見習おうとか、対抗しようなんて気持ちも起こらないのよ」なんて答えていました。
隣の芝生は緑に輝いて見えるけど、山の上のお城の芝生は芝生でしかないってことかな、、、、お城を狙うようなポジションにいなければの話ですけど。

伊勢物語はかっては在原業平の作といわれていたけど(以前の都鳥(ユリカモメ)の写真を掲載した日記にも書いていましたけど、昔から異論は多かったようですね)業平、、、当時の007でしょうか。

手の届く夢、それに邁進する夢もあれば、見果てぬ夢ももちろんあるのですよね、、、