夢幻泡影

「ゆめの世にかつもどろみて夢をまたかたるも夢よそれがまにまに」

発表会

2009年10月12日 12時23分13秒 | 日記


今週は、音楽の週だったのかな?
金曜日は知人のコンサートが上野の文化会館で、、、
土日は横浜のジャズプロ。
両方とも、大変失礼して不義理を重ねました。
そして、日曜日には、何度か書いておりますように、昨日は弟の音楽教室の発表会。
都合が悪くなった写真家さんのピンチヒッターで急遽お手伝いにまいりました。

弟の教室は、もちろんピアノやバイオリン、チェロなどなどを教えていますけど、他とちょっと違うのは、アンサンブルに重点を置いていること。
ですから、トップの写真のように小学校に上がる前後みたいな子供たちが、(自前の)オケや、合奏をバックに弾いているなんてことは他ではちょっと見られない風景がたくさん見られます。


しかも、小さい時からいろんな楽器に親しんでいる子どもたちですので、ピアノの子がバイオリンや、チェロなんかを平気で持ち換えて演奏しているのです。
自分の曲が終って、次の伴奏のときには別な楽器を弾いているなんてのは当り前の光景なのですけど、昨日は、一楽章と二楽章で持ち換えをするので、ステージ上をそのまま移動したりするようなことも多々、見られました。



確かに、ある楽器だけをやるのではなく、いろんな楽器、パートをやることで、音楽に対する理解というのがもっと広く、深かくなるということはあるのだと思います。
たとえば、バロックの通奏低音の演奏家、、、チェロなどでも、弟の教室の子はチェンバロを弾きます。バロックのチェンバロは本来チェロ譜で、コードが数字で書かれている。チェンバロ奏者はそのコードを見ながら、即興的に演奏していたのですけど、今のピアノなどから入ってきた音楽家にはそれはとても難しいこと。
彼らは譜面を見ながら弾くことしか練習してきていないのですから。
弟の教室の子はメロディ譜やオケ譜を見ながらピアノを弾きこなせるのが当たり前と思っていますので。チェンバロの子がチェロのコード表を見ながら即興をつける、しかもそれに合わせて、バイオリンも即興で弾き始め、ビオラもそれに合わせる、、、
昔、弟の発表会で、小学校の低学年くらいのの子が上手に伴奏をしていました。でもちょっと私の知っている伴奏と違うな~って思って、弟に聞くと、いや、伴奏に予定していた子が急に出られなくなって、今朝、あの子を代役に立てたんだけど、楽譜もないから、メロディ譜だけで伴奏しているんだなんて、けろっとしていっておりましたけど、音楽が分かっていれば、それができるのですよね。



それに、最初から、持ち換えありで、教えていると、カリキュラムの中でもそれを意識して取り入れていくと、思われているよりもむしろ簡単なのかもしれませんねん。






私のついた先生は、フルーティスト。持ち換えなんていっても、せいぜいピッコロ。リコーダーだって怪しかったかもしれませんし、ピアノを教えて、弟子同士が発表会で、代わりばんこに伴奏し合うなんてことも、、、あの先生のピアノじゃ鼻から無理でしたよね、なんて、、、、まさか、先生、このブログを見てないでしょうね。。。