夢幻泡影

「ゆめの世にかつもどろみて夢をまたかたるも夢よそれがまにまに」

勝浦

2009年10月21日 11時21分25秒 | 芸術・文化


今日は酒井法子被告の旦那さんのほうの初公判ですね。法子被告の方は26日だったかな?
政府が、ソフトドラッグよりも、煙草やお酒のほうがもっと悪いって公言しているようなオランダがらみのところにいたので、覚せい剤でなんでこんなに大騒ぎって気もしないでもないけど、日本では厳しいのですよね。日本にいる限り、しかたのないことなんでしょうね。

なんて、あまりこの騒ぎには興味がないのだけど、ただこのカップルの別荘が勝浦にあったんですよね。勝浦っていすみの隣町。燃えた別荘は、勝浦でもいすみよりのところにあったらしいですね。

なんてところから、今日の日記。
なんせ、引き篭もりをしておりますので、話題がないのですよ。。。

この間、いすみに行っていたときに、2冊本を買いました。
一冊が、大沢在昌の「秋に墓標を」
もう一冊が、志水辰夫の「あした蜉蝣の旅」

こんな本が好きかってお尋ねですか?
いや、そうでもないのですけど、いすみの夜って長いのですよ。
テレビも映らないし。
だから、ベッドに入って読む本がどうしても必要なんですね。
近くの古本屋さんで舐めるように本を探していくのですけど、この手の物しかなくって、、、



ところで、「秋に墓標を」読み始めたら、なんとこの舞台は勝浦なんですよ。
勝浦の守谷海岸。別な守谷にはまだ家があったりして、なんとなく因縁ありますな~ということで、、、
大沢在昌、、大きな本も書いていますけど、この方の述べ口って、話の全体よりも、そのなかで、書かれている(あるいは、文字では書かれていないけど)人の気持ちの機微の面白さにあるのかな~なんて思ったり。
この手の本を書いている人のなかではそれが一番よく出てきているのじゃないのかな。なんて、偉そうなことを書くほど、本を読んでいるわけじゃないけど。

それに比べると、もう一冊の「あした蜉蝣の旅」も、昔の廻船の話なのでと思って買ってきたけど、やはり、いろいろと仕事で関係した町が出てくる。港町や、主人公の山荘の周りの風景。両方とも、海と山との差があるけど、設定されている別荘が私のよく知っているところ。



志水辰夫の書き方は、どちらかというと、全体の筋が決まっていて、それに情景を落とし込んでいる。たんなる私の感だけど、この両者まったく違う書き方をする人なのかしらと思えてしまう。

小林秀雄の論評を評して、感情と論理の融合などという人がいる。
でも、それって小説の場合にはもっと自然に融合していなければならないもの。
下から書き上げて、情景や人の感情の機微なんかを書きながら筋を追う、あるいはその逆。いずれにしてもその本の出来がよくなればなるほど、そのことは読者に見えないようにして欲しいのだけど、、、、

作るものってみなそうね、、、
単に感情に任せても、独りよがりで終わってしまうことがほとんど。
だけど、理論だけでは作れないし、、、
温かい心と、クールな目、、、、、これってほんとうは福祉サービスのための標語だったんだけど、、、、言葉を変えればなんにでも当てはまる。
きっと、なんでも同じなんでしょうね~

なんて、、、、
でも、あの二冊。面白かったですよ。かなり。


あ~ぁ、引き篭もると、何を馬鹿なことを書いているのかってことになりますね~




きょう酒井被告夫の初公判=覚せい剤所持、使用-東京地裁(時事通信) - goo ニュース