夢幻泡影

「ゆめの世にかつもどろみて夢をまたかたるも夢よそれがまにまに」

ガツガツ作戦

2010年04月07日 14時10分19秒 |  オランダ
たまたま覗いたブログで、オランダでは今や、ガツガツ作戦が大流行との記事が出ていた。
個人のブログなので、ほんとうにそうかどうかは責任がもてませんけど、ご紹介まで。


先週末から今週の頭にかけて、キリスト教国ではイースターのお祭り。良識ある会社では、金曜日から月曜日までの4連休。
そして、オランダでは、これが終わると女王の日のお祭りが控えているんですね。
今の女王の誕生日は12月、でも寒いし暗いので、その時期を外して、前の女王の誕生日を女王の日としてお祝いするんです。
イギリスなんかも同じですね。

これまた良識ある地方、会社では五月の頭をチューリップウィークなんてことで休みにするところもあって、寒く厳しい冬が終わって、「春だ~~~!」って皆が大騒ぎするところ。

女王の日には、女王は、一つの町を決めて、その町でお祝いを受けられるので、担当になった町は大変。その準備にお金がかかるのですよ。

ここからがそのブログの記事の紹介です。文章そのものはリライトしています。

今年は女王の訪問地にミデルブルフが選ばれたとのこと。
そのためにミデルブルフでは、駐車可の場所に車を止めても、駐車票を貼っていないとあっという間に罰金を取られてしまったり、、、
アムステルダムなどの大都市ならともかく、ミデルブルフなどの中小都市では、普通はそんなことがないので、皆さん大パニックに陥っているみたい。

女王の訪問とは関係のない、別な町でも、信号無視の歩行者が罰金を取られたりと、かなりカネオクレ~作戦があちこちで浸透しているみたい

なのだそうです。
ちなみに、オランダは自己責任ってのがはっきりしているから、歩行者が警官の前で信号無視をしても、警官は何も言わないのが当たり前。
それで車にはねられても、日本のように運転手が何パーセントなんてことじゃなくって、第一原因を作った方が全て悪いになるし、下手をすると壊れた車の弁償が言ってくるかもしれないような国。
オランダ人にとっては金がない、金を集めなきゃって活動しているなんて見えてもおかしくない状態なんでしょうね。
皆さん、オランダに行かれるときにはご注意くださいね。

小竹の葉はみ山もさやにさやげども  クマザサ

2010年04月07日 02時48分51秒 |  気になる詩、言葉


小竹(ささ)の葉はみ山もさやにさやげども
     我は妹思ふ別れ来ぬれば
         万葉集2-133
         柿本人麻呂


この詩は新古今集にも少しばかり手直しして載せられています。

ささの葉はみ山もそよに乱るなり    
     われは妹思ふ別れ来ぬれば


笹の葉が山全体を乱すようにざわついている
     私は妻のことを思っている  別れてきたのだから

万葉集の方は、人麻呂が石見の国から妻と別れて上京する際に詠んだという長い長歌があって、その反歌として載せられています。
長歌(二首)、反歌(それぞれ二首づつが載っています)ともにとてもよく知られていて、またこれらの詩を元とする詩もたくさん作られています。
こちらではその一つだけをご紹介しておきましょう。

君こずはひとりやねなん笹の葉の
      み山もそよにさやぐ霜夜を
          藤原清輔
          新古今集


 
以前にも書いたと思いますけど、たとえばオカメザサは小さな竹なのに、メダケは大きな笹なのですね。笹とか、竹とかっていうのは難しいです。
ここで特に、小竹と断っているのは、今で言う笹のことなのでしょうか。
その笹も、笹であるのか、クマザサと呼ばれているものなのか。
おまけに今、普通にクマザサと呼ばれているものはスズタケやミヤコザサだったりして、植物学的にクマザサと呼ばれているものとはちょっと違うような気がするのですよね。

ところでIMEで変換させると、クマザサ⇒熊笹って変換しますけど、正式には隈笹が正しいのだそうです。
        


そして、おまけにもう一つ。

ささの葉に はだれ降りおほひ消なばかも 忘れむといへば 益して思ほゆ
                  万葉集 10-2337



笹の葉に積もった雪が消えてしまうように (私のことなんか)すぐに忘れてしまうのでしょうね、、、なんていわれると余計に愛しくなる

けっ、勝手にしてくれ、この色男って感じでございますよ。
まあ、可愛い女の子にちょっと拗ねられたりすると、男って、、、、なのだそうです。
君子危ふきに近寄らず。
なんせ、こちとらは生まれてこの方 ずっと仙人修行中の身でございますからして、、、免疫もないし、、、、しくしく
このような甘い経験なぞ、あるはずもないのでございますよ。
ねぇ、行ってはいけませんって場所には行って見たいじゃありませんか。
(以前に書いてませんでしたっけ、ホテルのコンセルジュが、「お客様、このような場所は大変危のうございますので、行かれないほうが」ってそっと手渡される地図なぞが貴重であるぞよって)
私、私はそんな経験は、、、、、、少なくとも、、、公式的には、、、ないことになっております。はい。