夢幻泡影

「ゆめの世にかつもどろみて夢をまたかたるも夢よそれがまにまに」

お花見

2010年04月24日 18時12分58秒 |  岬な日々


暑い日が続いて桜が咲き出したと思ったら、一日に14度近くも下がってしまうような異常な気温が続いています。
食卓に上る野菜類が打撃を受けていますし、春、秋の果物も心配されています。
岬でも名物の岬梨の雌蕊が寒さにやられたり、蜂が不活発になってきたり。秋の収穫が心配ですね。
体もこの異常さについていけません。私だけでなく、たくさんの人が風邪を引いたり、引いていた風邪をこじらせたり、体調不良を訴えているようですね。


そんななか、一つだけ私にとって素晴らしいこと、それは岬のうちの玄関を飾る八重桜が満開の状態でずいぶんと長く目を楽しませてくれていること。



庭の桜が終わると、いすみ市の我が家に戻るときに、この八重が満開になっているかどうか、そればかりを考えています。



玄関のドアの前にこの桜が枝を伸ばしています。
一番低い枝は、もう車の屋根につくくらい。
この木から3メートルも離れていないところに、また八重が2本。
一本は白い花。



もう一本は、玄関の花と同じ色のもう少し白っぽい桜。



一重の桜が終わって静かになったこの侘びた庵が、今やまた、華やかな色香に飾られています。
普段は、桜なんてなんて根暗なことを言っている私でさえ、家の出入りのたびに、はっと目を奪われて、なんとなく心が軽くなっている。
日本人の遺伝子の性でしょうか。



昔は、もう一本、もっと赤の強いのがあって、それが風呂場の窓ガラスに触れんばかりになっていました。最初にこの家を見に来たときに、風呂場のから満開の桜を見て即決したのでした。
残念なことに、この木は風で折れた枝から雑菌が入って枯れてしまいました。
今、小さな苗を植えていますけど、果たしてこれが大きくなって、以前のように満開の花をつけるころに、まだこちらにおりますでしょうか。
多少、心細い思いはいたしますけど。






これから、私の家へのアプローチは花のじゅうたんになります。