夢幻泡影

「ゆめの世にかつもどろみて夢をまたかたるも夢よそれがまにまに」

バジル(バジリコ)

2010年06月15日 15時55分04秒 |  あなたの鼓動、華


バジルソースを作ろうというので、プランターにバジルを植えました。
これは東京のベランダに植えたものですけど、岬にも同じものを植えています。
さて、そろそろ葉を摘んでなんて思っていたら、あっというまに花を咲かせました。どうしたもんでしょうか。
バジルは強い植物なので、少し大きくなってきたら(15センチくらい)どんどん葉っぱを採って使っていけばいいのです(後から、後から新しい葉を出してきます)けど、岬との往復で間が空いてしまっているうちにこのざまになりました。

花がついてきたら、葉っぱが硬くなって、匂いも心なしか薄くなります。
花の部分を切ってしまうと、新しい茎を出してくるのですけど、なんとなくそれも可哀想。
今年はこのまま種を採って、来年に備えましょうか、、、、

バジル(Basilは英語);バジリコ(Basilico)という名前でも知られていますけど、こちらはイタリア語ですね。

ところで、バジルとスィートバジルの違いがよく分からなくってあちこち調べたことがありました。確定的なものがでないのですけど、もしかしたらバジルは総称でそのなかにスィートバジルという種があるのでしょうか。
バジルには、そのほかにも、ホーリーバジル(東南アジアで使われている)、ブッシュバジル、レモンバジル等々、いろんな種類があるみたいですね。
日本語では シソ科、メボウキ属、メボウキ
これはバジルの種を目の汚れを取るために使ったことからその名前がついたようです。
種は植物繊維を多く含み、水を含むと大きくなることから、ダイエット食品にも使われているそうです。

バジルは、スパゲッティなどにも入れられるし、そのほかいろんなものに使えるので、一つプランターに植えておくと重宝しますよ。
60センチ幅のプランターに、私は3株ほど植えています。どんどん育ちますので、それくらいで十分。

バジルは種からも育てられるのですけど、私は苗を使います。
その方が楽。種から育てるとなると、植え付けが桜の開花時期よりちょっと後くらいでしょうか。でも、この時期、寒い日がありますよね。寒さに弱いので枯らすことがあるのです。
そのため園芸店などでも、ある程度暖かくならないと苗は並びません。
苗は東京あたりだと、5月の連休明けくらいになってから園芸店に並びます。
水を切らさないように、また育成が早いので、養分の多い土を使うか、元肥をちゃんとやっておくこと。それさえ守っていれば、まず失敗はないと思います。

やったことはありませんが、トマトなどの間に植えておくとトマトに虫がつきにくくなるとか、ヨーロッパの友人の家では虫を防ぐのにバジルを窓際に植えるということも聞いたことがあります。

上に書いた、バジルソースや、スパゲッティなどのほかに、典型的な調理法として、生の葉と、モッツァレッラチーズ、トマトを会わせたものは定番ですよね。ピザが焼けるのであれば、その組み合わせのピザ・マルゲリータも日本でもポピュラーなものになってきていますね。


雨の多摩川散歩

2010年06月14日 15時31分47秒 |   ボクとおいちゃんと ときどきおねえ


おいちゃんが、1週間ほど前から血圧を計りだしている。
試しにって、計ってみてとんでもない高い値が出たのだそうだ。
医者に行けば、問答無用で即、血圧降下剤を出されてしまう。
それが面倒だから、、、ってのが、おいちゃんの話。

でも、あの人は、どうしようかね~ って、煙草をふかしながら考えているんだよ。
煙草はよくないっていうのにね~
喉がいたい、頭がいたいって煙草をぷかぷか吸う人だから、始末に終えない。

ボクちゃんの「保管期間」は8月まで。ボクちゃんのフィラリアは今のところ大丈夫みたいなんだけど、保管期間が終わったら、次のおいちゃんを探さなければならないなんて、ボクちゃんも面倒くさいしね。

ということで、今日は雨が降っていたけど、おいちゃんを多摩川の散歩に誘いました。
おいちゃんの体調管理、運動療法ね。
ボクちゃんって、おいちゃんのことまで、いろいろ考えてあげなきゃいけないんで、大変だよ。

地面はびしょびしょ。
でも水滴が綺麗だった。



おいちゃんは、合羽を着て、長靴を履いているから、ぜんぜん濡れないはずなのに、橋の下に来ると、遊んでおいでって、自分は、歩かないで煙草をぷかぷか。

気温はいつもよりも低め。湿気を帯びた風が、走り出すと気持ちがいい。
植え込みの先までの、おいちゃんから見えないところにいって、、
おいちゃんにこっちにおいでよって誘いをかけるけど、だめだな、、こりゃ。
おいちゃんは探しにも来ない。



ほんとうは、もっと遠くまで行けば、おいちゃんも、探しに来るとは思うのだけど、
どういう訳か、ボクちゃんも、おいちゃんが見えなくなると、怖くなってすぐにおいちゃんのところの戻ってしまうんだよね。
岬でもそうだもん。リードを外してもらっても、お家から100メートルって離れたことは、一度おいちゃんを探しに出たとき以外ないし。あの時もす~ごく怖かったんだもんね。



仕方なくボクちゃんだけ、おいちゃんの姿を目の隅に置きながら、緑のグランドを全力疾走して遊んできた。
おいちゃんは、鳩さんと遊んでいたよ。





今日、東京に戻ります

2010年06月13日 10時08分35秒 |   ボクとおいちゃんと ときどきおねえ


今日は東京に戻る日。
いすみ市の自然もいいけど、ボクちゃんはまだ若いから、おいちゃんのようには都会の刺激に無関心ではいられない。
早く帰って、お友達に会って、お話したりしたいのだけど、おいちゃんは、掃除や洗濯に忙しい。しばらく岬を空けるから仕方がないのだけど。

帰ってから、夜のお散歩。
今日は、いすみ市は曇っているけど、多摩川はどうだろう。



これは岬に来る前の日の夕日。
今日も綺麗だといいな~

早く帰ろうよう~

退屈~

2010年06月12日 22時13分31秒 |   ボクとおいちゃんと ときどきおねえ


おいちゃんは、「大切な御用がある」からってボクちゃんを置いて出かけちゃった。
なに、江戸勘へ美味しいお寿司を食べに行っちゃったんだ。
ボクちゃん、ちゃんと知っているんだから。
オオトロの刺身をお土産に持ってきてくれるなんてことは絶対にないだろうな。
お寿司、ボクちゃんも食べたいよ~



一人でお留守番、退屈だよ。。。。


Tamron 200-500 テスト

2010年06月12日 20時36分27秒 |  デジカメ練習帖


Tamron SP AF Di 200-500 f. 5-5.6の画像テスト。
D300
絞り優先 f. 8
ISO 800
手持ち撮影
いすみ市岬町井沢

大師匠はタムロンとシグマの両方を持っているけど、タムロンはほとんど使わないって言っておりました。
下はトップの写真のオリジナルを500*332で切り取ったもの。



やっぱりブレが来ているな~
飛び物を撮るとしたら三脚なしの手持ちになるし、私としてはこれが限界かな~

今、オリンパスのペンにこのレンズを付けたらどうなるだろうって考えています。ペンはボディ内手振れ防止が付いているから。
ただ、シャープさでもシグマの方が上を行っているような気がしますけど。



 
ボクちゃん、別にエンジェルブラをつけているわけじゃないんだけど、、、



胸板が厚いって言ってもらったほうが嬉しいかな~



まあ、なんとでも言ってもらっても、気にしないからいいけどね~






独りよがりの

2010年06月12日 18時12分19秒 | 芸術・文化


たぶん病気になったような南天の葉っぱ。
なんじゃろうね~
おいちゃんって、けっこうこんな写真を撮って喜んでいる。
もちろん、人様に見せるようなものじゃないので、ブログにはたまにしかでてこないけどね。

おいちゃんは作家さんには独りよがりにならないようになんてよく言ってきたのだそうだけど、自分は「俺はアマチュアだから、自分がよければいいんだ」なんて嘯いている。変なの。

「作家なら、自分が素晴らしいと思うものに全力でまい進するのはあたりまえ、物理的、経済的、その他もろもろの制約はあるだろうけど、その中でどれだけ、自分が素晴らしいと思ったものを再現できるかが勝負なんだよ。
でも、盛り上がるのはいいんだけど、それがたまたま死にそうにお腹が空いていて、だから普通は見向きもしないものが最高のご馳走に見えてしまう、、そんなのじゃなければいいんだけどね~」 なんだそうです。

まあ、おいちゃんのは、自分でもまったくの独りよがりだってことを知っているだけ、善しとしましょう。
そんなもんしか作れないおいちゃんもかわいそうだけど、別にそれで生活していくわけじゃないし、そうでなければ、おいちゃんの写真なんぞ屑にしかならないからね。

 
   みなみな様
                   チビ太 拝


田園風景

2010年06月12日 10時02分08秒 |  岬な日々


東京からいすみ市の我が家に来る道はいくつかあります。
一つは、千葉を回る道。
これも途中から、九十九里の海岸を走る道と山に入って茂原を経由する道、そのバリエーション、、、といくつか分かれていきます。

もう一つは、海ほたるを使い、房総丘陵を走る道。
これも、始めは海ほたるを金田で降りて、牛久、大多喜経由の普通の道を通っておりました。

今は、これのバリエーションを使うことが多い。
それは木更津東で降りて、養老渓谷のサインにしたがって山道を抜ける道。
こちらの方が、四季折々の自然の中を走ってくるので、とても気持ちがいいのです。
これも途中から、市原市民の森の傍を通ったり、養老渓谷の方へ抜けたり、時々ご紹介している大福山へ抜けていったり、さらに季節によってはそれからもっと細かなオプションがあり、その時折の素晴らしい変化が楽しめます。

これも岬が東京からうんと離れていれば、たどり着くことが優先されてしまいますから、このような余裕は生まれてこない。東京に近いいすみ市の持つ有利な点ですね。

夕日に沈んでいく山並みの重なり。私の場合、東京を離れるのが昼過ぎになってしまいますので、夕日の風景。でも、少しポイントを変えると、朝もやに包まれた山々や、朝日の中で雲海のように輝く朝霧とかも見ることができます。

今は初々しい夏葉の輝きとか、木漏れ日が緑に輝く道とか、、、、
広い道路では感じられないような、自然との身近さ、触れ合い、そして木立の間の空気が車の中に入ってきます。

自然の風景、
そのなかにある人の手の影、



そして、トップに紹介したような田園の風景、、、、


なんてことはない、どこにでもありそうな風景ですけど、それがとても心に沁みてくる。

いつも岬の家や、岬の風景を賛美していますけど、そこへ行くまでのさまざまなバリエーションも私にとっては、またとても捨てがたいものなのです。




卯の花の匂う垣根に

2010年06月11日 16時14分08秒 |  気になる詩、言葉


卯の花の匂う垣根に
時鳥早も来鳴きて
忍び音もらす夏は来ぬ
    作曲 小山 作之助
    作詞 佐々木 信綱

この詩、私なんかが素直に読んじゃうと一つ問題ありです。
卯の花は匂わない。
でもこれは、匂うに花の咲きほころびる様を当てているのですね。

いすみ市ではホトトギスは春一番から鳴いているような気がします。
夜中にも眠そうな声で、「東京特許許可局」ってね。
でも、物の本には、東南アジアで越冬し、夏に日本に来るってことになっています。
昔の詩にもホトトギスが来て夏になるというのはたくさんある。
はて、私の聞いているのは空耳か、それとも別な種類の鳥なのかな~
それにしても「忍び音」ですか。
どうして、昔からホトトギスはしのび鳴くのでしょうね、、、

なく声をえやは忍ばぬほととぎす初卯の花の影にかくれて
             新古今集
             柿本人麿

ここでは、ホトトギスは素っ頓狂な大声で鳴き喚いておりますけどね~


なんてことは別にして、卯の花、、、空木の花ですね。
万葉集にもたくさん出てきます。
非常にポピュラーな花。
空木というのは枝の中が空洞になっているから、そう呼ばれているのですが、なぜ空木の花が卯の花か、そこにはおからが関係するのか、、、、この三角関係には大きな秘密が隠されていたりして、、、、

卯の花の垣根。
昔はよくあったといいます。
一つにはもちろん花の美しさ。
純白の花が枝一面に咲いているのはとても見事ですからね。
千葉は早稲の産地ですので、田植えが終わってしばらくしたころに卯の花が咲き出しますが、ほかはどうなのでしょうか、田植えの後すぐに咲き出すのかな。
そして、卯の花が咲き出すと、梅雨が始まります。
下に引用した万葉の歌の卯の花ぐたし(今では卯の花くたし、でしょうか)は梅雨、もしくは梅雨のさきがけの長雨のこと。卯の花を散らす雨ですね)
それに、育てやすさ。
強い植物です。
簡単に育ってくれる。
そして、もう一つ、実はこの木は非常に固くって、木の釘になったのです。ありますよね、細工物で木の釘を使ったもの。あれがこの木で作ったものなのですね。



春されば卯の花ぐたしわが越えし妹が垣間は荒れにけるかも
            詠み人知らず 
            万葉集 10-1899
 
素直に読める詩ですけど、一つだけ、春去ればは、春が過ぎればの意味ではなくって、春になればの意味。

春さればまづ咲くやどの梅の花独り見つつや春日暮らさむ

春が来れば、、、の意味ですね。
去るは、行ってしまうの他に、時間が経っていることをあらわしています。(冬から春になってきて、、、、)
と、説明されていますけど、上の卯の花の詩では、春が行ってしまっての方が分かりやすいですよね、、、、
これまた、調べなきゃ。

ところで卯の花。この花は憂いとも関連付けられています。音からの連想なのでしょうね。

ほととぎす我とはなしに卯の花のうき世の中になきわたるらむ

でも、卯の花を詠んだ詩の一番素敵なものは、

夕月夜ほのめく影も卯の花のさけるわたりはさやけかりけり
           千載集
           藤原実房

この時期のぼんやりとした月明かりの中でも、卯の花は真っ白に、爽やかに咲いております。
 

           

ビヨウヤナギ(美容柳)とキンシバイ(金糸梅)

2010年06月11日 15時54分49秒 |  あなたの鼓動、華


美央柳とか、未央柳とか書かれるオトギリソウ科オトギリソウ属の花。
発音もビオウヤナギって書かれることもありますね。
Hypericum monogynum
中国が原産なのだそうです。



実は先日、キンシバイ(金糸梅)の写真を撮っていて、美容柳と並べてアップしようと思っておりました。




今日ビヨウヤナギの写真が撮れましたので、さあ、と探しましたら、結局使わないからって棄てちゃったみたい。
そのうち、キンシバイの写真を撮って、一緒に並べましょう。
(撮りなおしで、追加しました)

キンシバイと比べると蕊が盛大に出ておりますね。