臺灣鐵路管理局 縱貫線 彰化車站 (臺灣省彰化縣彰化市長樂里三民路)
駅頭の様子!
彰化と言えば、駅の近くに扇形車庫があって見学出来る。台湾に何度も鉄道に乗りに来ていて、まだ訪れていないのもどうかと思うが、今日も行かない。さて、今朝ほど臺中で買えなかった彰化から臺南への自強號の切符だが、對號列車自動售票機(指定席券売機)で見てみると、窗邊(窓側)の席に空席がある。わけなくきっぷは買えたが、なぜ臺中の出札口で買えなかったのか。8時40分以降の列車と言う意味で「自強 彰化→台南 8:40~」というメモを渡したが、伝わらなかったのか。それとも、これから乗る第103次自強號は海線経由で臺中を経由しないから、空席を確認しなかったのか。手元に時刻表があれば具体的に車次(列車番号)と発車時刻を示して、この列車の空席はあるのかと尋ねる事が出来たのにと思う。取り敢えず希望する列車の切符が確保出来たのでよしとする。
售票窗口(出札口)と剪票口(改札口)
臺灣鐵路管理局 縱貫線 自強 103次 [E1000型] (彰化)
自強號で彰化を出発
車票 自強 彰化→臺南(323元)
切符を確認して席に行ってみると、間違いなく窓側の席だった。しかし通路側の先客がカーテンを閉めて寝ている。これではカーテンを開けるのが躊躇される。列車に乗って車窓を見るために台湾に来ているのに。時々、カーテンの隙間から田中駅の通過や、二水で集集線が別れてゆく様、濁水溪を渡るのを見る。嘉義では阿里山鐵路のプラットフォームを見る。隣の席の客が起きて、電話で「今、嘉義。うんうん。」みたいな会話をしている。聞き取れたのは嘉義だけなので想像だが。隣の客は新營で降りて行った。日が射すがカーテンは開ける。隣の席には無座(立席)と思われる御婦人がお掛けになる。座席指定が無くても空席があれば座っていいのだ。24分だけだが自強號の車窓を眺めて臺南に到着する。
臺灣鐵路管理局 縱貫線 自強 103次 [E1000型] (臺南)
縱貫線 自強 103次 彰化(9:17)→臺南(10:53) 35PPT1050 票價323元
自強號で臺南站到了
新旧の駅名標が混在!
最近はガイドブックを持参せずに出掛けているのだが、今日は珍しく観光地らしいところを観光する。駅にある旅游服務中心(観光案内所)に立ち寄る。地図だけもらえばいいやと思っていたが、係の女性に日本語の観光案内の類をいろいろ貰った上、案内所から出てバス停の位置まで教えていただいた。ご親切にありがとうございました。
臺灣鐵路管理局 縱貫線 臺南車站 (臺南市東區北門路)
おや、臺南駅に覆いが。別に建て替える訳ではない。
駅頭の様子!
駅前のロータリーには鄭成功像が!
案内に従い、バス乗り場へ…
詳しく教えてもらったが、これなら大丈夫。
駅前のロータリーに停留所が並ぶ!
映画のバス旅で高雄へ行くローカル路線バスを探してた場面を思い出す。日本語の堪能な男性が応対していたが、カメラに気付き「収録中?」と言うと劇場は笑いに包まれた。
大台南公車 府城客運 99 台江線 (臺南火車站)
高雄ではなく安平に行くバスが来た。高速は通らないから大丈夫。99系統のバスは駅を出ると線路の東側の大きなホテルや大学を回り、再び線路の西側に戻り、先程の駅のロータリーを再び通る。おやおやと思う。ただし今度は駅には停まらない。バスの車窓には行ってみたいような建物が見える。しかし今日はこのまま安平に向かう。
安平古堡で降車
99 台江線 臺南火車站(11:18頃)→安平古堡(11:57頃) 電子票證(IC)免費(無料)
悠遊卡を使うと運賃は掛からなかった。説明文の日本語訳が無くて不確かだが、期間限定で臺南のバスはIC乗車券の利用で8kmまで無料となるらしい。
「持電子票證(市民卡、一卡通、悠遊卡、iCash 2.0)搭乘台鐵及大台南公車,並且上、下車都刷卡,4小時內轉乘市區公車1段票免費!幹支線公車8公里免費再折扣9元!」
(107.8.1▶12.31)
お城が見えてきたが、ここは出口専用!
バス停から安平城に向かう。星期日(日曜日)とあってか人も多い。
ここからも入れず!露店が並ぶ!
付近には露店が店を連ねており、観光地らしい雰囲気である。強烈な臭いがして、臭豆腐を出す店を見つける。まだ、これを試す勇気はない。
安平古堡 (臺南市安平區國勝路)
入口に到着。50元払って中に入る。
安平古堡は17世紀、オランダ人によって築かれた要塞、熱蘭遮城 Fort Zeelandia ゼーランディア城である。オランダ東インド会社は歴史で聞いた事がある。
熱蘭遮城博物館
清光緒年間に稅務司公館として建てられたものが博物館となっている。
一級古蹟 臺灣城殘蹟
オランダ人が築いた当時の城壁が残る。煉瓦はインドネシアから運ばれたのだそう。
日本人観光客の姿も見られる!
史跡より普段見ない植物に目がいってしまう…
民族英雄 鄭成功
南明永暦15年(1661-1662)、鄭成功は熱蘭遮城を包囲し、陥落させる。台湾でのオランダ統治は終わり、熱蘭遮城は安平城となり、鄭氏政権が台湾を治める。「反清復明」の拠点としたかったが、鄭成功は南明永暦16年(1662)に病没。鄭氏政権は三代続くが、南明永暦37年・清康熙22年 (1683)に清に降伏して、台湾も清の版図となった。
鄭成功は日本・肥前平戸で寛永元年(1624)に生まれる。父は鄭芝龍、母は田川マツで平戸藩士田川七左衛門の娘。鄭成功の幼名は福松。7歳で日本を離れ、明の泉州南安へ渡る。明崇禎17年・清順治元年(1644)に北京は陥落し、明は滅亡するが、亡命政権の南明隆武帝より国姓の朱姓と成功の名を賜り、国姓爺と称されている。
古炮
鄭成功の頃のものではなく、昭和5年の臺灣文化三百年紀念大典で安平城を整備した時に、他から移してきたものらしい。
原荷蘭堡洋樓 史蹟紀念館
日本時代の建物に展示があったり、売店があったりするのだが、成功啤酒(ビール)というのが置いてあった。今日は昼酒を飲まない。
博物館や紀念館の展示は興味深かったけど、往時に思いをはせるのはこの城壁か。赤崁樓には11年前に行っているが、今回ようやく安平城にも来られてよかった。
お城を出て安平の街を歩く。安平でお昼を食べるつもりで行きたいお店は決めてある。
安平の行列のできるお店に並ぶ!
カウンターで注文して、自分で確保した席に運んでゆく仕組み。大勢の一団もいて席があるか心配だが、とにかく注文する。名物の蝦捲が食べたいが、読み方が判らない。エビまきでは通じなさそうだし。お店の人が日本語メニューを出してくれる。とにかく看板メニューなので注文は出来た。
蝦捲(60元)
いい具合に店の奥の方に席は空いていた。さっそく味わう。
いただきます♪
実に旨い。置いてあったタレをかけてみたが、これも美味しい。揚げた食感も、味も良く、これなら何皿も食べられる。
台南擔仔乾麵(50元)
台南といえば擔仔麵。汁なしの乾麵を注文した。
よく混ぜていただく♪
こうゆう混ぜそばが食べたかった。香菜はもっと多くていい。美味しかったけど、街の中心部にある擔仔麵の有名店の方が好みかな。
完食!ごちそうさまでした♪
空いていれば何品も頼んで、お酒も飲みたいところだけど(メニューにお酒は無いけど、持ち込みの可否は如何に?)、混んでいるのでサッと食べて引き上げる。
周氏蝦捲 (臺南市安平區安平路)
橋で運河?を渡って安平の南側へ向かう。
安億橋
安全第一
碼頭(埠頭)で工事しているのだが、そこの看板のイラストが何とも。
施工車輛進出 行人・車輛 小心慢行
請確實著用 個人安全防護用具
工地出入口 請勿停車
台湾、恐るべし。
安平港1號 台南市
安平港を遊覧出来るのか。さて、臺南を訪れた目的といっていいお店にやって来た。閑静な(高級な)住宅街にお店はあった。お菓子のお店で、日本人のブログで見掛けて美味しいらしいのだが、実際に食べた事が無いので、購入前に食べてみたい。しかしお店の女性は日本語が通じない。バラ売りしてくれないかと思っていたら、まるまる試食に出してくれた。
千味Q餅 原味
説明ではチーズといっていた。口にしてみると、実に旨い。
千味Q餅 黒糖
もう一種類。ブラウンシュガーといっていた。これも非常に旨い。日本にお土産に買って帰る。保存期限は一箇月で都合がいい。鳳梨酥ばかりでなく、違うお菓子もいいでしょう。
かわいいキャラクター♪
お店のお姉さんはきれいな人でした。
金沢千味軒 (臺南市安平區永華十一街139號)
日本に帰ってお土産に配ったら好評。店舗ではこのお店まで来ないと置いてなさそう。台湾では通信販売の扱いがあるけど、決済出来なくて日本では買えなさそう。もう少し多めに買っておいてもよかった。蝦捲にお菓子と、安平では美味しいものが続く。
安平港濱歴史公園からバスに乗車
お菓子のお店の最寄りの停留所から乗車。往路と違って、復路はマイクロバスである。車内にFMラジオが掛かり、台湾の歌謡曲が流れていい感じ。前日に選挙があったので、車窓には候補者の巨大な看板があちこちに見られる。俳優か、女優かみたいな感じの広告看板である。行ってみたいと思う林百貨(旧林百貨店)を見て、臺南火車站に帰ってきた。帰りもICカードで運賃は無料である。
大台南公車 府城客運 19 安平-大灣 (臺南火車站)
19 安平-大灣 安平港濱歴史公園→臺南火車站 電子票證(IC)免費(無料)
昭和11年竣工の瀟洒な駅舎が見られない!
駅舎内の様子! いずれも民國107年11月25日撮影(切符と時刻表のの画像を除く)
臺南駅はコンコースも工事で手狭になっている。對號列車自動售票機で高雄までの切符を購入。出発まで少し時間があるので、鉄道の案内所で時刻表は無いかと聞くと、臺南駅の時刻表が出てきた。「全部、ALL TRAIN」というと、業務用の臺鐵の全ての旅客列車の記載された時刻表を出してくれた。非売品なのだろうが、有償でも欲しかった。「謝謝、謝謝」とお礼を言って頂戴した。本当にありがとう。 (つづく)
交通部臺灣鐵路管理局 時刻表 (107年10月12日製發)