旅日記

旅の記録と紀行文を紹介する事でしょう。
写真は私が撮影したものを使用しています。

LCCで2泊5日 日南へ

2018-12-07 14:00:00 | 台湾日記

臺灣鐵路管理局 臺中線 區間車 2602次 [EMU500型] (臺中)

高架となった台中駅は2年前の旅で通っているが、月台(プラットフォーム)から列車に乗るのは初めて。豐原発海線経由の竹南行の區間車(普通列車に相当)に乗車する。竹南は臺中から見て北の豐原の先であり、不思議な感じがする。


metro 臺中線(山線)で臺中を出発symbol6

臺中を出発する。知らない駅が出来ている。臺中付近を高架線にするにあたって、駅間を短くして利用しやすくしたのだろう。新駅開業は先月の10月28日だそう。高架区間が終わって烏日から地上駅となる。次の新烏日は台灣高鐵(新幹線)の乗換駅。繰り返しになるが、高鐵(新幹線)と臺鐵(在来線)の臺中駅は別々の場所にあり、高鐵(新幹線)の台中駅は臺鐵(在来線)でいえば新烏日駅となる。次の成功で臺中線から分かれ成追線に入る。車掌が車内改札に回ってくる。悠遊卡を渡すと携帯端末で読み取ったのか、何か書き込んだかをして返してくれる。他の乗客を見ても、紙の切符よりもICカードの人の方が多い。ICカードだと一割引きとなる。成追線は次の追分までで、ここから縱貫線(海線)を北上する。追分には立派な木造駅舎が見える。

台湾西海岸を走る西部幹線は縱貫線・臺中線・屛東線から構成されるが、竹南-彰化間で二つの経路に分れる。もともと臺中経由で鉄道は開通していたが、急勾配で蒸気機関車時代に貨物輸送に支障が出るようになり、海側に新たに建設されたのが今から通る路線である。海線・海岸線と称される。一方、臺中を経由する路線は臺中線となり、山線と称される。山線はルート変更等で急勾配は緩和され、複線化されており、大都市の臺中を通る事から列車本数は多い。一方の海線は単線区間もあり、自強號などが運転されるものの本数は少なく、ローカル線のよう。海線だが海沿いを走るのはもっと北の方で、この辺りからは海は見られない。寝不足でウトウトしているうちに目的地に到着する。


臺灣鐵路管理局 縱貫線 區間車 2602次 [EMU500型] (日南)


列車は竹南へ…

臺中線 區間車 2602次 臺中(6:12)→日南(7:13) 45EP530 電子票證票價(IC運賃)61元
※成功-追分間は成追線。日南-追分間は縱貫線。


metro 縱貫線(海線)で日南站到了symbol6

5年振りに日南へやって来た。


臺灣鐵路管理局 縱貫線 日南車站 (台中市大甲區孟春里中山路)

大正11年建築の木造駅舎は健在だった。




售票窗口(出札口)と剪票口(改札口)


窓口が閉まっている!

ついに無人駅になってしまったかと思ったが、選挙で人手不足でお休みのよう。以前、切符を買ったら硬券だった。売り場は閉まっているが、IC乗車券の悠遊卡で出站(出場)・進站(入場)出来るので問題ない。


悠遊卡




駅舎の正面!




駅頭の様子!

次に乗る列車まで少し時間がある。朝食が出来るところを探す。




駅前の通り、中山路!




金口餅・漢堡・三明治 早點 (臺中市大甲區臨江路)

中山路から臨江路に入ったところにお客さんが何人もいるお店があった。店頭で卵か何かを焼いていて旨そうである。入ってみる。屋号は知らない。



暫くメニューを眺めてみるが、店頭で焼いているのが何というのか知らない。漢堡がハンバーガーで、三明治がサンドイッチと言うのは解る。日本語が通じないので万事休するが、老板が「蛋餅?」と聞いてくるので、店頭で焼いているのが蛋餅と判る。ではメニューの蛋餅のところを見て、旨そうなのを注文する。黒胡椒の「ヘイ」しか発していないが注文は通る。


黒胡椒豬排蛋餅(40元)

先に代金を支払い、テーブルで待っていると、焼き立ての蛋餅の皿が運ばれてくる。これは旨そう。食べた事は無いのだが、とん平焼きを思わせる。食べてみると果たして旨い。ソースも旨い。日本で再現するならオタフクソースになるか。


巧克力拿鐵(30元)

冷蔵庫からコーヒー牛乳かなと瓶を取り出す。飲んでみるとココアである。中文と英文でチョコレートラテと書いてあるではないか。ここはお茶でも飲むべきだったが、蛋餅は美味しかった。老板に謝意を伝えてお店を出る。


駅に戻って来た!


YouBikeがずらりと並ぶ!

スマートフォンがあれば借りられそうだが、利用方法がよく判らない。


牛の石像が!




臺中市市定古蹟 縱貫鐵路(海線)‐日南車站


日南と言えば日南キャンプだが…

宮崎県日南市にはまだ行った事が無い。休みをとって台湾に来ているが、もともとカープの優勝パレードがあるだろうと休みをとっていたのだ。しかし日本一にならなかったのでパレードはやらないのだそう。ちなみにこの日の夜のニュースで、福岡でホークスのパレードがあった事を伝えていた。



悠遊卡で進站(入場)して、木造駅舎を後にする。


高雄方を望む!


何やら古そうな倉庫が…

これも戦前の物か、それとも違うのか。




臺灣鐵路管理局 縱貫線 區間車 2511次 [EMU500型] (日南)

日南から来た鐵路を戻る。


metro 縱貫線(海線)で日南を出発symbol6

車内はあまり混んでなかったが、途中の駅から乗客は増えてきた。頭を布で覆った回教徒の若い女性の一団が乗り込んできた。顔つきからして東南アジアの方の人達だろうか。言葉は判らないが、時折中国語も入ってくるので台湾在住かと思う。台湾人の服装は日本と変わらないようだが、ベンチシート(ロングシート)の車内で食事をする高校生くらいの男女を見掛ける。車内にクロスシートも設けて欲しいところである。

列車は追分から成追線に入らずに、縱貫線を南下し彰化へ向かう。追分にも木造駅舎が残り、下車してみたい駅だが、列車の時間が合わず、今日は降りない。室蘭本線・石勝線の追分駅(北海道)、奥羽本線・男鹿線の追分駅(秋田県)には降りた事がある。臺中線(山線)の鐵路が近づき、複々線のように4線が並んで烏溪(大肚溪)の橋梁を渡る。臺中市より臺灣省彰化縣彰化市に入る。このまま彰化まで複々線ではなく、大肚溪南號誌站(信号場)の南は複線となり、竹南から山線・海線に分かれていた鐵路は再び合わさる。扇形車庫を車窓に見て終着の彰化に到着する。(つづく)


臺灣鐵路管理局 縱貫線 區間車 2511次 [EMU500型] (彰化)


metro 縱貫線で彰化站到了symbol6
いずれも中華民國107年11月25日撮影(カードの画像を除く)

縱貫線 區間車 2511次 日南(7:51)→彰化(8:37) 45EM533 IC票價54元