エフェソスの遺跡を見てパムッカレに泊まり、3日目は先ずパムッカレを観光する。
ガイドブックで見る限りこれがまた珍しい光景だ。あの「純白の棚田 パムッカレ石灰棚」というのは一体何だろう。『わがまま歩き「トルコ」』によれば、「丘陵を流れ下る石灰を含んだ温泉水が、長い年月をかけて白い城を造りあげた。幾重もの岩棚が目の前に立ちはだかる風景は感動的でさえある」(P192)とあるので、これはまた期待していいのではないか?
棚田といえば、日本の米作りの原点の一つだ。山間の棚田は、短い昼の日照と夜の冷気による温度差が、水の良さとあいまって良質の米を生むのだ。食米の「魚沼産コシヒカリ」も、酒米の「山田錦」も、そのような環境の地に良質なものが出来ている。
日本の原風景の一つである棚田は、米が育つ緑のイメージであるが、トルコの棚田は純白らしい。しかも温泉水というからイメージは全く違う。ガイドブックには泳いでいる写真など載っているので、若しかして泳げるかも・・・。とにかく水着だけは用意しておこう。温泉でもあるし。
そのあとヒエラポリス遺跡やアスペンドス遺跡などを見てアンタルヤに向かいそこに泊まる。とにかく遺跡に次ぐ遺跡だ。温泉につかろうとか、白い棚田で泳ごうなんて、とんでもないのかも知れない。
アンタルヤは「地中海随一の人気リゾート」とあるので、さぞかし風光明媚なのであろう。スケジュールには「ホテルはLグレードのシェラトン・ボイジャーの地中海を望むお部屋をご用意します」と書いてあるので期待しているが、しかし夕刻着いて、翌朝早々にコンヤに向かうようなので、はたして「風光明媚な地中海」を味わう暇があるのだろうか?
まあ、ここが手作りの旅と違うところで、慾は言えまい。