旅のプラズマ

これまで歩いてきた各地の、思い出深き街、懐かしき人々、心に残る言葉を書き綴る。その地の酒と食と人情に触れながら…。

楽しみな熊野古道

2010-02-23 17:23:43 | 

 

 1月3日のこのブログ「今年の旅」で、当面俎上にのぼっている計画として、国内では3月の熊野古道、海外は4月の「トスカをたどるローマの旅」と書いた。ローマの方は計画が煮詰まっておらず無期延期となっているが、「世界遺産熊野古道を歩く」旅は二週間後に迫って来た。楽しみである。

 熊野古道といえば単なる旅行気分で歩けるような道ではなく、中辺路(なかへち)コースだけでも高低差数百メートル、総行程は数十キロに及ぶ古来の難所、もちろんそのほんの一部を歩くに過ぎないがそれなりの緊張をしている。
 靴も無いので、トレッキングシューズを買い求め、足慣らしのために近くの散歩コースである松沢病院周辺などを週末の都度歩いている。また通勤時の駅の階段も、エスカレーターを極力避けて歩いたりしている。そんな程度で役に立つのかどうか知らないが、心構えだけはしておかねばなるまい。何といっても相手は古来名高い修行の地であるので、まず精神面で負けては戦(いくさ)にならないと思うから・・・。

 資料も集めている。あちこちのチラシや行程の詳細地図を入手したし、本も一冊買ってきた。どの本がいいのか分からないが、「紀伊路に行くので紀伊国屋なら何かあるだろう」と出向き『世界遺産熊野古道を歩く――紀伊山地の霊場と参詣道』(田中昭三監修、JTBパブリッシング)を買ってきた。
 読んでみると面白い。知らないことばかりで興味深々だ。この調子では、例によってしばらくこの旅のとりこになりそうだ。
 まあいいだろう、こんなことでもなければ、わが祖先たちが何を求めて何をしてきたのかなど考えることもないのだから。しばらくは、神も仏も一緒にしてひたすら極楽浄土を求めた先人たちの後を追おう。


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