旅のプラズマ

これまで歩いてきた各地の、思い出深き街、懐かしき人々、心に残る言葉を書き綴る。その地の酒と食と人情に触れながら…。

みちのく・下北・津軽の旅④ ・・・ 仏が浦から陸奥湾へ

2010-07-27 11:05:35 | 

 

 ツアー2日目のメインは「仏が浦」。
 下北半島を上りつめ、最北端の大間岬を回ったバスは、マサカリの刃にあたる海岸を南に下る。その刃の部分の真ん中あたりが仏が浦だ。ただ、海岸に切り立つ仏が浦には、陸路では行けない。手前の「佐井」という村から遊覧船に乗り込み、海からこの奇岩を眺めると言うわけだ。

 
      

 白緑色の疑灰岩が、長年にわたり風雨と荒波に削り取られて出来たいう奇岩は、海抜100mにおよび屹立、約2キロにわたって立ち並ぶ。リーフレットによれば、「五百羅漢」、「にがこ岩」、「岩龍岩」、「屏風岩」、「天龍岩」、「蓮華岩」、「極楽浜」、「一つ仏」・・・などとなっているが、離れた船中から見るのでは、どれがどれかよくわからなかった。
 どこかの浜にでも船を着けるとか、岩の間をくぐるなどあれば、もっと迫力があるかもしれないが、そのような時間もない。加えて、甲板に出すこともなく船室内のガラス越しの観覧では、良い写真も撮れない。
 大町桂月は、「神のわざ 鬼の手づくり仏宇多(ほとけうた) 人の世ならぬ処なりけり」と歌っているが、それほどの感慨は受けなかった。

     

 再び佐井に返り、今度は山中を超えて陸奥湾に臨む「脇野沢」(マサカリ刃最南端の内側)に出て、脇野沢港から陸奥湾フェリーで津軽半島の蟹田港に渡る。
 午後の逆光に映えた陸奥湾は、波静かで美しかった。フェリーに沿ってイルカがついて来ることもあるというので
期待したが、それは5、6月頃までのことらしい。何事もそううまくは行かない。

       
        ひたすらイルカを待ち続けるワイフ

   
     イルカは来なかったが、鯨のような島が現れた


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