旅のプラズマ

これまで歩いてきた各地の、思い出深き街、懐かしき人々、心に残る言葉を書き綴る。その地の酒と食と人情に触れながら…。

不可解な民主党の小沢元代表に対する対応

2012-06-02 13:02:06 | 政治経済

 

 民主党野田政権の小沢元代表に対する対応は、最近いよいよ不可解さを増してきた。一国の首相が自分の党の一党員と会うことが、マスメディアのトップ記事として騒がれること自体が異常である。
 それぞれの組織内に様々な意見があるのは当然であろう。それが議論を重ね一つの結論に達したら、反対意見の者もそれに従うのは小学校の学級会を見るまでもない。もちろん政治家たるもの小学生のようにはいかず、曲げられない自論があるというのならば潔くその組織を去るべきであろう。自分の党をつくるもよし、他の同志と行動を共にするもよいだろう。
 ところが小沢元代表は民主党を去らない。おそらくこの党を利用して権力を手に入れようとしているのであろう。他党や新党よりもやり易いと思っているに違いない。つまり民主党はなめられているのであろう。ところがそのなめられた野田首相も簡単に元代表を切らない。こちらも元代表を何とか利用して権力を保持しようとしているのか、と思わざるを得ない。とすれば、「政治生命をかけている」なんて聞いてあきれると言わざるを得ない。

 私はこのブログで、何度も「小沢氏を抱えることは民主党の不幸である」と書いてきた。民主党政権を生んだ国民の希求は、自民党政治に飽き飽きして、「少しでも新しい気風で政治を革新してくれ」ということであったろう。ところがその中で一大勢力を占めた小沢元代表は、自民党の中でも最も自民党臭く、“数と金で権力をほしいままにする”金権政治家の典型であった。それを内部に抱え、しかも幹事長など党の要職に据えていては、国民の希求であった自民党政治からの脱却、新しい政治の創造などできるはずはないからだ。(私は小沢氏を無能な政治家などと言っているのではない。民主党とは体質が違うので、しかるべき政党かグループで活動したら…、と言っているのだ。もちろん、そう甘くないのが小沢氏の体質だろうが。)

 ところが、(鳩山政権は別として)管政権も野田政権も、これほど政策も体質も違う小沢元代表を切ることなく、国民不在の党内抗争に明け暮れている。支持率が下がっていくのは当然であろう。
 反面、自民党も当然のことながら支持率を下げている。そもそも賞味期限が切れているにもかかわらず、低次元な閣僚のミスに付け込んで首のすげ替えを迫ったり、審議拒否をしてみたり、およそ代わり映えしない政治手法しか見えないのでは、支持率低下もやむをえまい。
 さて国民は何処に行けばよいのか?


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