旅のプラズマ

これまで歩いてきた各地の、思い出深き街、懐かしき人々、心に残る言葉を書き綴る。その地の酒と食と人情に触れながら…。

モカさんの忠告 … 「無理をせずに楽しい毎日を」

2012-06-28 10:10:22 | 時局雑感

 

 前回の投稿「体調と行動力」に対してモカさんから有難いコメントをいただいた。それは、「そのご年齢でそのスケジュールすごいなあって感じました。素晴らしい体力と気力をお持ちだと思います」と一応おだてて頂いた上での、「無理をせずに楽しい毎日をお過ごしください」という厳しいご忠告であった。加えて胡蝶蘭の写真に因んで、「きれいな胡蝶蘭や草木で、目を労わってあげてください」というやさしい提言が添えられてあった。

 ところで、「無理をせずに楽しい毎日」というのはどのような一日の過ごし方を言うのだろうか?これが大変に難しい。元来貧乏性の私は、一日何もしないと損をしたような気になる。家事は一切やらず、大して役に立つこともできないくせに、何かやっていないと不安なのだ。
 若いとき、一週間で一番さびしい思いをするのは無為に過ごした日曜日の夕暮れであった。残業の多い銀行員生活に疲れ果て、土、日はぐったりと休む日が多かったが、そうして迎える日曜日の夕暮れは何か大きなものを失ったようで寂しい思いにかられたものだ。「あ-あ…、何もしなかった」とつぶやく私に同僚が、「何もしないのを休日というんだ。よかったではないか」と慰めてくれたのを思い出す。
 では相当に実のあることを毎日やっているかといえばこれまた正反対である。貧乏性で絶えず何かやりたいとは思っているが、同時にだらしない性分で、あれをやろうこれをやろうとウロウロしながら一日を終えるのが毎日だ。計画ばかり多くて実現しないから充実感はない。つまり楽しくない。どうも「無理をして楽しくない毎日」を送っているようだ。
 それからするとモカさんの言う「無理をしないで楽しい毎日」というのは、私にとって正反対の貴重な生き方で、真剣に探求しなければならない課題のようだ。
 
 人生整理期に入っているのだから、これからのことより過去のやり残したことを整理していく方が重要かもしれない。肩の力を抜いて過去の整理にウェイトをかけていく中に、意外な楽しみが生まれてくるかもしれない。
 モカさん、貴重なコメントありがとうございました。


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