尾瀬桧枝岐村への一泊旅行が三日後に迫った。いつものように天候や気温などを気にしながら、旅の準備を整えている。下界――特に東京はまだ暑さが残るが、南会津町の天気予報を見ると最低気温5度とある。真冬の寒さではないか。最高気温は18度なっているから、その中を歩くとすれば結構暑いのかもしれないが…。
気になるのは雨である。二、三日前から週間予報を見ているが、目的地一帯の天候は、我々が訪問する17日と18日だけに一部雨マークがついている。前後は少なくともお日様がのぞいているのに、目指す二日だけ一部といえ雨マークがついているのは気に食わない。
もちろん私は山(帝釈山)には登らず、二日目の木道も場合によっては一部にとどめようかと思っているが、それにしても雨の準備を全くしないわけにはいかないだろう。幹事さんからは「着替えの用意を十分にするように」と言われているので、少なくとも準備はしなければならない。
摂氏5度から18度の山歩き、しかも雨の場合を想定…、と素人だけにいろいろと考える。なんせ尾瀬は初めてだから。
「初めて尾瀬に行く」と話したら、山びこの会のMさんが「奇跡の湿原尾瀬」というDVDを送ってくれた。NHKの一時間番組を収録したものらしい。先日、一緒に行くワイフとこのDVDを見て感動した。尾瀬の美しさはかねてからいろいろな映像や写真を見てきたが、感動したのは単なる美しさなどではなく、その生態系の不思議な営みである。尾瀬沼生成の歴史からそこに住む無数の生き物たちの営みに、何か崇高なものを感じた。
私が今度行くのは、尾瀬沼ではなく、その裏側の福島県側、桧枝岐村から「燧裏林道」だ。燧ヶ岳をはさんで、尾瀬沼のちょうど裏側になる。写真などを見ると尾瀬ヶ原の木道と同じような景色であるので、尾瀬に違いはないのだろう。
水芭蕉の季節ではないが、初めての尾瀬を楽しみにしている。どうかお天道様、一瞬でもいいから「尾瀬の最高の美しさ」を見せてください。13時50分現在の週間予報によれば、木道を歩く18日には、曇りマークの一部にお日様マークが輝いている (曇り時々晴れ?)。
期待して旅立とう。