むつみ会としては11月の下旬に暮れを待ちきれず忘年会を実施したのだが、それでは飽き足らず、本番12月を迎えて第二次忘年会というあまり例のない忘年会を開くことになった。昨夜それに参加した。場所は門前仲町「三重ノ海ちゃんこ鍋」…、やはり下町に来ると本物の忘年会の匂いがする。
このところ新聞やテレビで、亡くなった小沢昭一氏の芸のすばらしさを懐かしむ報道が続いているが、わがむつみ会のメンバーの一人Mさんは、小沢氏と麻布中学の同級生。その告別式に立ち会い、そこからこの忘年会に駆けつけてくれた。
いつもはにぎやかで話の弾むMさんも、昨夜は何か口数が少なかった。若き頃を懐かしむように、「フランキー堺も中谷昇も既にいない。小沢昭一も逝ってしまった…」と寂しげに語った。
そもそも忘年会というのは賑やかな雰囲気があるが、暮れという時節も手伝って何かさびしい行事だという印象がある。一年を振り返ると誰か亡くなった人がいて、振り返る一年は楽しいことより哀しいことの方が多い。今の日本の状況を反映しているからなのか…?
それらを、大いに飲み大いに食べて吹き飛ばすのが忘年会なのだろう。そしてそれにピッタリの食べ物が「ちゃんこ鍋」かもしれない。私は初めて「意識的に」ちゃんこ鍋なるものを食べたような気がする。何度か食べたが、初めて落ち着いてすべて食べた。そして何とも美味しいものだと思った。
まず、だし汁に肉団子を入れ、じっくり煮込みながら野菜を入れていく。 豆腐やシイタケなどを加えていき、最後にしゅんぎくなどをのせて出来上がり。
「いやあ~、大満足でした」 (門前仲町の駅前にて)