今日は冬至。昨夜の食卓にカボチャの煮付けが添えられていた。私が今日は忘年会で、家で夕食を食べないことを知っているワイフの、一日早い配慮であった。
日本にはいろいろな風習があるが、冬至にカボチャを食べるのもその一つ。小泉武夫氏が三菱UFJリサーチ&コンサルテキングのdaily REPORTに『食を想う』という投稿を連載しているが、12月19日付で「冬至とカボチャ」について書いている。それによれば、カボチャは「野菜がほとんどとれなくなる時期の貴重な栄養食品」で、糖質、ミネラルなどを豊富に含み、中でもビタミンAの含有量は抜群と書いてある。このビタミンAは「動物の成長、皮膚の粘膜組織の保護、視力の正常化などに関係するビタミンで、人間にとって極めて重要なものである。寒く厳しい冬の一日。日は短くなり、目は疲れる時期でのカボチャ料理は、渡りに船といったところであり、体が要求する成分を効果的に補給してやるのには誠に理にかなった知恵なのである」としている。
だれがいつごろからこのようなことを始めたのだろうか? 先人の知恵にはただ驚くのみ。
これから会社の忘年会に出かけるが、帰宅すればおそらく、例年のように柚子湯が待ってくれているだろう。昨夜はカボチャを食べたので今日は柚子湯に浸かり、邪気を払い、すっかり温まって、冬を乗り切る健康を取り戻そう。