文化の面で今年の記憶に残るのは、山中伸弥教授のノーベル賞受賞であろう。若くて世にいうイケメン、何よりもそのさわやかな言動や立ち居振る舞いが、従来のノーベル賞と違う印象を庶民の間に残したのではないか?
私にとっても、生理学・医学賞として授賞対象となったiPS細胞による網膜再生が、早く完成しないかと期待している身近な存在だ。
「さわやか」といえば、スポーツ界にさわやかな話題が多かった。何と言ってもロンドンオリンピックにおける日本チームの活躍だ。38個と過去最高のメダルを獲得、しかもその多くを団体競技で稼いだのが良かった。
中でも「なでしこジャパン」の銀メダル獲得は、さわやかさの最たるものであった。いつの間にかあのようないいチームが育ち、世界に負けない強さを培ってきていたのだ。また「卓球女子」、「「バレーボール」、「バドミントン」、「アーチェリー」などで団体の強さを発揮した。日本女性の面目躍如たるものがあったといえよう。
男子も負けてはいなかった。水泳チームの頑張りが目に残る。ここでも、個人競技も頑張ったが、男女メドレーリレーに見られるように団体で強さを発揮した。
金メダルこそ少なかったが、そのいずれもがさわやかな印象を世界に残した。
わが家の文化の話題は、娘が主宰するミャゴラトーリというオペラ創作集団の公演だ。7月に『秘密の結婚』の2日間公演を打って、一応の評価は受けた。来年は『セビリアの理髪師』をやり、再来年は、オケ・合唱つきで本格的な『ボエーム』に取り組みたいと、今から構想を練っている。
金食い虫のオペラは、多くの方々のご支援に頼るしかない。幸いにも、たくさんの方々のご厚意で「ご支援者の会」を発足させることができた。そのご厚意に報いるためにも、来年は頑張りどころであろう。