旅のプラズマ

これまで歩いてきた各地の、思い出深き街、懐かしき人々、心に残る言葉を書き綴る。その地の酒と食と人情に触れながら…。

母の十三回忌、愛猫パンダの初七日

2021-04-06 11:10:33 | 時局雑感




 4月4日は母の十三回忌であった。本来なら臼杵に帰り、相集まった兄弟や孫たちを始め、久しぶりに会う親戚の方々と過ぎし日を懐かしむはずであった。ところがコロナのせいで自粛し、臼杵の家を守る義妹と姪親子と、母の実家の従妹(通称節ッチャン)の3人だけで、ささやかの法事を執り行ってくれたという。

 生前から賑やかな集まりが好きであった母にとって、寂しい法事であったろう。13回忌と言えば、私の存命からしても最後の法事となるであろうし、長男として申し訳ない思いもあったが、このご時世ではいかんともしがたかった。
 「去る者は日日に疎し」というが、13年は相応に遠い。

 それに反し、同じく4日は愛猫パンダの初七日でもあった。こちらは、ちょうど当日わが家で行われたミャゴラトーリの練習会に集まったオペラ歌手たちが、次々と庭先のパンダの墓を訪ね、ソプラノからバスバリトンに至るまで賑やかな声を立てていた。
 パンダは、我が家で飼ってきた猫の中でも(確か5匹目か?)不愛想な方であったが、なぜか皆に可愛がられた。猫は人類に一番近いペットと思われるが、人に媚を売ることをしない。そしてしれが猫の魅力…、という人が多い。
 パンダはその典型であったのかもしれないが、やがて「日々に疎く」なっていくのであろう。

   
 毎日食事が供えられるパンダの墓


墓を覆うハナミズキは、今が盛り


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