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8月は暑い。しかも、今年の8月は暑いだけでなく熱い夏になりそうだ。
思えば日本の8月は、世界初の原子爆弾の被爆、第二次大戦の終結、新生日本の出発という熱い夏の歴史を持つ。オバマ大統領のプラハ演説以来、核兵器廃絶に新たな熱い視線が向かい、戦後日本政治を支配してきた自民党政治に決着をつける気配の総選挙がこの8月の30日に設定され、国民の熱い視線がその一点に向けられている。
8月の総選挙は初めてというのも、何かの因縁であろうか?
昨日のニュースで、コラソン・アキノ元フィリピン大統領の死を知った。
23年前の1986年、上院議員夫人とはいえ一介の主婦であったアキノ氏が、「ピープルパワー」と呼ばれた民衆の力に押されてマルコス独裁政権を倒したニュースは、南の国から「熱い熱気」を運んでくれた。残念ながら大財閥出身と言う制約や、民主主義の未成熟段階での統治の難しさなどで十分な成果を挙げえたとは言えなかったが、アジアの歴史に一時を画すさわやかな出来事であった。
そのアキノ氏の死は、今の暗い世代を象徴するのか?
それとも、日本の政治熱戦に、23年前の熱風を死して思い起こさせようとしているのか?
今朝の毎日新聞トップ記事は、「『ノーモア核』全世界が唱えてほしい」と言う見出しで、「ヒロシマに来てください」というオバマ大統領へのメッセージを掲げている。
オバマ政権の退役軍人長官である日系人エリック・ケン・シンセキ氏のルーツは広島市であり、親戚に当たる新関顕氏は広島市に在住しており、この機会に「オバマ大統領のヒロシマ訪問」に熱い期待を寄せていると報じている。
ヒロシマには6年住んだが、その夏は暑く、非核への思いも熱い。
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