旅のプラズマ

これまで歩いてきた各地の、思い出深き街、懐かしき人々、心に残る言葉を書き綴る。その地の酒と食と人情に触れながら…。

W杯サッカーの賞金について

2018-07-05 15:45:09 | スポーツ


 W杯サッカーの決勝リーグ初戦で、日本はベルギーに3対2で敗れ、ベスト8入りの夢は消えた。さまざまな評価があるようだが、このベルギー戦は私に熱い感動を与えてくれた。負けたのは悔しいが、勝ち負けより、持てる力をすべて出し切る姿がこの感動を生み出したのであろう。

 ところで、このベスト16の成績を残した日本に与えられる賞金は、1200万ドル(約13億円)ということだ。因みに、ベスト8なら1600万ドル(約18億円)、3位で2400万ドル(約26億円)、準優勝なら2800万ドル(約31億円)、優勝すれば、実に3800万ドル(約42億円)ののぼる。(7月4日付毎日新聞朝刊16面より)
 私には、この金額が高いのか低いのかわからない。プロ野球大リーグのトレードでも、何十億円の金が動くようだし、W杯サッカーともなれば、私ごとき人間も夜中の3時まで起きてテレビを見るのだから、その視聴率は40%とも50%とも言われ、広告料だけから見てもこんな金額は平チャラなのかもしれない。
 ただ、折しも回ってきた日本ユニセフ協会からの募金依頼状に、「あなたの3000円のご支援が、3っつの病気から子供の命を守る予防接種用ワクチン111回分に変わります」とあり、そのような貧困層が何億人もいることが訴えられている。私は時折、「111人の子度の命が救えるなら」と、思いついたように3000円の寄付をしているが、その度に貧困対策の無力さも感じている。

 世界には、未だ生きるための予防接種ワクチンも受けられない貧困層が多数残されている。W杯を争うサッカー選手の中には、その貧困層から這い上がった人もいるのかもしれない。「そんな極端な比較をするな」と言われるかもしれないが、それにしてもその差は大きすぎる。世界の富は何を基準に分配されているのだろうか?


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