旅のプラズマ

これまで歩いてきた各地の、思い出深き街、懐かしき人々、心に残る言葉を書き綴る。その地の酒と食と人情に触れながら…。

お酒の値段と美味しさ … 純米酒大賞2017金賞受賞酒を楽しむ会に参加して

2017-12-15 16:00:57 | 



純米酒大賞制定委員会(会長高瀬斉、事務局フルネット社)が選ぶ純米酒大賞の選出も、今年で9回目となるが、毎回新しい酒が多く選ばれて、日本酒の全国的な水準向上に驚く。今年も、金賞受賞酒36銘柄44点を楽しむ会が、授賞式とともに昨夜八芳園で開かれた。
 各部門ごとに10銘柄前後の金賞酒が選ばれたが、その中の最高金賞に輝いたのは、純米酒部門で出羽桜「出羽の里」(山形)、特別純米酒部門で東一「特別純米酒」(佐賀)、純米吟醸酒部門で霞城壽「出羽燦々」(山形)、純米大吟醸酒部門で望bo「純米大吟醸雄町」(栃木)であったが、全部門の中から一つ選ばれたグランプリには、毛利「無濾過原酒」(山口県)が選ばれた。
 私は不覚にも「毛利」という酒を知らなかった。初めて飲んだが、その美味しさは格別であった。「無濾過原酒の新酒なので、炭酸ガス香や粗さが残ってまして…」と蔵元は言っていたが、柔らかな酸味と言い料理との相性も良く、文句なしの美味しさであった。しかも値段は一升3200円、純米大吟醸の相場は7,8千から1万円であるが、3200円とは、その美味しさを加味して驚きだ。
 毛利は純米酒部門でも金賞を取ったが、これもおいしく、しかも値段は一升2440円であった。そのほか金賞受賞酒で一升2500円以下の酒がたくさんあった。「秀鳳純米つや姫」2300円、「白露垂球無濾過純米ミラクル77」2000円、「旭鳳香醸八反錦」2130円などなど。しかも、純米酒も純米大吟醸酒も、あまり差はない美味しい水準になっている。
 私は晩酌用には一升2500円以下の酒を選ぶ。ちょっとしたパーティ用でも3000円以下のものを選ぶ。それらで比類なくおいしい酒がいっぱいあるからだ。そろそろ精米歩合や大吟醸分類など考え直す時期が近付いているのかもしれない。

  
        
     グランプリを受賞した「毛利」の山縣社長と(上は授賞式)

ミス日本酒
   
       八芳園の料理、お酒によく合いました

    

 

 


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