旅のプラズマ

これまで歩いてきた各地の、思い出深き街、懐かしき人々、心に残る言葉を書き綴る。その地の酒と食と人情に触れながら…。

消化不良であったロンドン

2007-11-13 23:45:05 | 

 

 923日(日)夜、オクトーバーフェストで湧き立つミュンヘンを発ってロンドンに直行。ヒースロー空港にはトランジットで何度か降り立ったが、ロンドンの街に足を踏み入れるのは初めてだ。期待を込めて乗り込んだのであるが・・・。
 
しかし初めてのイギリスは、今度のヨーロッパ旅行の中では一番“計画未消化”に終わり、充足感に乏しい旅となった。もちろんそれは、イギリスが悪いのではなく、原因の大半はこちら側にあったのだが。

 その一は、ロンドン市内観光。
 
ワイフと二人で大いに楽しむつもりであったのだが、二人ともかなり疲れていて目的の半分も消化しなかった。「バッキンガム宮殿」の内部と衛兵交代を見た後、「ウェストミンスター寺院」と「ビッグベン」まで歩くと早くも疲れて、勝手のわかる三越にでも行って休む(昼食)か…となり、そのあとも「トラファルガー広場」「コベントガーデン」などを見て、「大英博物館」に行く予定を、中抜きで直接「博物館」に行くことになった。
 
ところがそこのお目当て「マルクスが30年間通い続けた図書室」は、中国の兵馬俑展で見学不能…、「チクショー、中国メ…」などとあたり散らし、博物館はすっかり休憩の場所(アフターヌーン・ティ)となった。もっとも私は、ふらふらと「古代ギリシャ、ローマ室」を歩き、かねて調べてみたいと思っていた「シンポジウムの語源」の原文に触れたり、一昨年シチリアに行ったときに見た「セジェスタの神殿」の古い写真を発見したりして、大英博物館の資料力に感心したりしたが。
 
ついでに言えば、ロンドン最終日に見残した「ビューポイント」をまわる予定であったが、これまた道に迷ったりして時間が無くなり、車で回っただけでほとんど「ロンドンを見た」気はしなかった。つまりロンドンは、もう一度訪ねて、そのときは観光バスでゆっくり回ることにしようと思う。
 
もう一つは、期待したコッツウォルズの雰囲気を十分に味わえなかったことだ。これは私の期待が大きすぎたことにもよるが、予期しなかった雨にあったことと、十分な時間がとれなくて、私が最も期待していた「田舎のパブ」で昼食をとる余裕が無かったことだ。これもまた次回を期待するしかあるまい(生きていればの話だが)。
 
もちろん、イギリスの旅が不満だけであったわけではない。行って見なければわからない楽しい体験を沢山したが、それらは次回に。
                            


最新の画像もっと見る

コメントを投稿