旅のプラズマ

これまで歩いてきた各地の、思い出深き街、懐かしき人々、心に残る言葉を書き綴る。その地の酒と食と人情に触れながら…。

第21回純米酒フェスティバル

2010-04-19 20:48:50 | 

 

 昨日、「2010年春純米酒フェスティバル」を恒例の椿山荘で開催した。20004月に第1回を開催して春と秋に年2回ずつ開いてきたので、21回目に当たり11年目に踏み出したわけである。主催者の一員として感無量のものがある。
 
しかも今回は、いろんな点で過去最大規模となった。まず参加者人員は昼の部、午後の部それぞれ750名、合計1500名で、前回の1300名を大幅に上回った(。これは、ホームページ受付のストップミスで100名ずつオーバーしたもの。何せ受け付け開始後10分で満員となる盛況のため事務も大変なのだ。) もうひとつは出展蔵も52蔵で過去最高となった。通常は50蔵の出展で開催しているので2蔵多いが、100人の参加者増は全般に窮屈な感じを免れ得なかった。
 増員で参加できた方々には喜んでいただけたが、その代償として窮屈となるわけで、難しい問題である。毎回満員後のお断りの際、「立ち席でもよいから入れてくれ」という声があり、それから見れば、窮屈でも椅子席を精一杯広げたことはサービスかもしれないが。

 思い起こせば10年前の第1回は昼、夜各350360名で、総勢で700人ぐらいであった。参加者が集まるか不安で、委員は必死で周囲に呼びかけ、新聞広告まで出したことを思い出す。10年を経て倍増し、しかも10分で締め切るという盛況になった。半分は女性で、若い女性がかなり高度な質問を蔵元に行いながら美味しそうに純米酒を飲んでいる。

 ではこの10年で日本酒の消費量は増えたのかと言えばそうではない。日本酒は依然として減りつづけているのである。
 
手元資料の関係で9年比較となるが、平成11年度比で見た20年度の日本酒製造量は、純米吟醸だけが1,523キロリットル増えたが他は全て減少、全体では約267千キロリットル、35%も減少したのである。結果、日本酒の製造量は493,636キロリットル(アルコール度20度換算)となり、日本における全アルコール製造量の5%を割ろうとしているのである。

  一体どうなっているのか? 日本酒はどこへ行こうとしているのか?


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