狼魔人日記

沖縄在住の沖縄県民の視点で綴る政治、経済、歴史、文化、随想、提言、創作等。 何でも思いついた事を記録する。

鳩山首相は究極の偽善者!岡田外相は今頃現実に目覚めたか

2009-12-06 08:26:36 | 普天間移設

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「偽善」を辞書で引くと、「 うわべをいかにも善人らしく見せかけること」とある。

偽善者とは「うわべを善人らしく見せかける人」のことになる。

だとしたら鳩山首相こそ究極の偽善者ではないか。

普天間移設に関し、基地被害をなくす為と称して、

「沖縄県民の思いを重く受け止める」と、うわべだけのいかにも善人らしい発言をしながら、その本心は「自民党が決めた案を踏襲したくない」というパフォーマンスと、国家観の欠如したブレまくる発言の連発で結局は、普天移設の白紙化そして「基地の固定化」に驀進しているようにしか見てとれない。

岡田外相、普天間「移設白紙」に懸念 宜野湾市長と会談

2009年12月5日12時43分
    
 岡田克也外相は5日、沖縄県宜野湾市の米軍普天間飛行場の移設問題をめぐり、同市の伊波洋一市長と那覇市で会談した。岡田氏は「このままいくと、普天間飛行場の危険がなくならないという最も懸念するような事態になりかねない」と語り、同県名護市辺野古へ2014年までに移設する現行計画が白紙に戻りかねないとの懸念を示した。

 移設問題をめぐって日米両国は4日、東京で閣僚級作業部会を開いた。岡田氏は、この場で米側が普天間飛行場を辺野古沿岸部へ移設する現行案の履行を強く求めたことを紹介。「昨日も米国と話したが、状況は厳しく、(米側にとっては)現時点で辺野古沿岸部以外の選択肢はない」と説明した。

 鳩山内閣は、連立政権を組む社民党や国民新党が辺野古への移設に抵抗していることから、政権の安定を重視して年内決着を断念。辺野古移設の現行案の履行は難しい状況だ。岡田氏は伊波氏との会談で、このまま日米間で平行線が続けば、海兵隊8千人のグアム移転を含めた米軍再編の日米合意が破綻(はたん)しかねないとの見方を示した。

 岡田氏は、住宅密集地にある普天間飛行場を早期に移設し、住民への危険を取り除くことが重要との立場を取ってきた。再交渉が必要となり、時間がかかる県外や国外への移設ではなく、現行計画か嘉手納基地への統合に絞って可能性を探っていた。

 一方で伊波氏は、現行案の見直しを岡田氏に要望。「危険性除去のために辺野古に(飛行場を)つくるといういまの議論は納得できない」と訴えた。これに対し岡田氏は、「普天間の危険性を除去するために努力する中で、地元の市長が(現行計画に)合わないことを言うのはいかがか」と不快感を示した。

                     

鳩山首相が偽善を続行している中、岡田外相は10月のゲーツ米国防長官の恫喝以来、現実に目が覚めたのか従来の偽善を止めて「県外案」を撤回している。

ゲーツの恫喝に県外を撤回したことを弱腰だと批判する向きもあるが、そもそも国防に関し対等でない立場の日本が米国に強気で楯突けるはずは無い。

アメリカの傘の下で守られながら「非核四原則」(核について議論もできない)を叫ぶ日本が米国と対等に付き合うということ自体がおかしいのだ。

岡田外相は再度沖縄を訪問し、沖縄の偽善者達の説得に懸命のようだが、これだけ「県外」を煽っておいて、今さら現実を説明しても手遅れであろう。

個人でも国家でも相手が約束を履行している間は、こちらも約束を守らねばならず、不都合な約束でも履行せざるを得ない。

ところが一旦相手が約束を反故にしたら、対抗手段としてこちらも不都合な約束を破る口実になる。

13年前、橋本首相とクリントン大統領の間で「普天間基地移設」が合意され移設先は辺野古と合意された。

その間、米国側は民主党→共和党→民主党と政権は変わったが国家間の合意は首尾一貫していたし、現政権のゲーツ国防長官などはブッシュ政権から引き継いでオバマ政権でも普天間移設の事実上の責任者になってる。

13年もかけて日米両国家で合意した「普天間移設ー辺野古」を鳩山政権に変わったというだけで反故にされたら、米国側は対抗手段として「普天間移設」の合意そのものも反故にしてくるだろう。これは偽善者達が最も反対する「基地の固定化」ではないのか。

では、米側の「普天間移設」の反故に対する鳩山政権の対抗手段は何か。

日本の「合意反故」に対して米国側も「合意反故」と、ここまで日米の信頼関係が失われてはもはや日米安保の反故しかないであろう。

国防に関し我が国が自主防衛で準備完了の暁には日米安保の発展的解消もありうるだろうが、国防意識のまるで無い鳩山首相のパーフォーマンスだけで、日米間の信頼にヒビが入り、遂には日米安保の破棄にまで至るとしたら、これは我が国の将来に大きな禍根を残すことになる。

では、鳩山首相を迷走させた「沖縄の思い」とは何か。

沖縄の偽善者であるマスコミが作り上げた「民意」である。

巷に流布する沖縄の民意が沖縄のマスコミに歪められているこtとは良識ある沖縄県民の知るところであるが、「本土左翼活動家」を自称する人物のブログがその手口を暴いている。⇒歪められた沖縄県民世論調査

因みに今朝の沖縄タイムスのオピニオン面に「辺野古を守るオバァの覚悟」と題する75歳の女性の投稿があるが、毎朝四時に起きて辺野古のテントに通う辺野古のオバァと称しているがご本人の住所は沖縄市になっているし、辺野古にテントで毎朝行われるミーティングもほとんどはヤマトンチュと正直に告白しておられる。

沖縄の民意とか辺野古の民意とはこの程度のいい加減なものを沖縄タイムスなどが誇張しているに過ぎない。

沖縄の偽善者の代表ともいえる沖縄タイムスが昨日の社説で、偽善者の面目丸出しの意見を述べている。

偽善者の主張を「重く受け止めた」鳩山首相の迷走が普天基地の固定化に繋がることは一顧もされていない。

普天間住民の「小指の痛み」は忘れたのであろうか。

沖縄タイムス社説⇒[「普天間」越年] 目に見える負担軽減を
私たちは、政府が辺野古以外の移設先を検討するのは当然だと考えている。選挙期間中、「最低でも県外」だと有権者に公約したのは鳩山首相自身であり、3党の連立合意も、米軍再編や在日米軍基地の「見直し」を明記しているからだ。それだけではない。

 私たちは、普天間問題の迷走をもって、日米関係が危機に陥った、とは理解しない。現在の迷走は、基地押しつけの長いいびつな歴史に終止符を打つための、産みの苦しみだと思いたい。》

 

                       ◇

普天間移設の他にも日米間の信頼にヒビを入れている問題に沖縄返還に関わる「日米の密約」がある。

岡田外相はムキになって解明すると言っているが、外交に密約、密書は付き物であり、それを今さら正義面で暴いたところで何の国益ににも繋がらない。 いや、むしろ国益を損なう恐れさえある。

そもそも国民は密約の存在は先刻承知している問題だ。

当時の担当官僚を引っぱりだして密約の存在を証言させるようだが、国家間の秘密は個人の場合の弁護士や医者とおなじで職業上知りえた秘密を退職後も職業の倫理上口外すべきではないはずだ。

何よりも、誰でも知っている密約を公然と暴いて「非核三原則」との整合性はどう説明するのか。 

今度は核持込で時代を遡ってアメリカを追及するつもりなのか。

密約を暴くのは正義だとする鳩山内閣だが、首相自身が米側に「密書」を送っていたとしたら、これこそ大笑い、いや究極の偽善ではないのか。

鳩山首相、米側に日米合意を重視するともとれる極秘書簡を送っていたことが明らかに(12/3FNN)
 11月から始まった普天間移設問題を話し合う日米作業部会を通じて、鳩山首相がアメリカ側に、日米合意を重視するともとれる極秘書簡を送っていたことが明らかになった。
 11月13日の日米首脳会談の翌日、鳩山首相が外遊先で、記者団に対して、今後の協議について、「日米合意を前提にしたものではない」と発言し、両首脳の認識のずれが表面化したと報じられたことについて、鳩山首相は、ルース駐日大使にあてた書簡で「心配されているかもしれないが、そうした報道などに惑わされないでください」と伝えていた。
 県内移設の「日米合意重視」ととれる内容だけに、今後波紋も呼ぶものとみられる。

                     ◇


アメリカ側には「日米合意を重視する」と極秘文書で伝えておきながら、一方ではグアムに言及したり、或いはそれを否定したり、辺野古は生きていると言ったりで、この偽善者を信じる人はいないだろう。

挙句の果てにルース米大使には「報道は信じるな」ときた。

確か大統領には「Trust me」と擦り寄っていたが、これこそ偽善者の真骨頂であろう。

                       ◇

講演会は今日の午後です。

『教育再生の動きを止めるな!!』

        教育講演会

講師 参議院議員 山谷えり子先生(元首相補佐官)

入場料 1000円


「日本の素晴らしい歴史と生命を守りたい。教育再生、拉致問題の解決、家族の絆、地域社会の再生にひたすら働いてまいります。」
この事を願い国会議員としてご活躍中の山谷えり子先生による教育講演会を開催します。

民主党政権下における教育行政の現状と課題についても、生の声を拝聴したいと思います。ふるってご参加下さい。


●とき:2009年 12月6日(日) 13:30開場  14:00開演

●ところ:カルチャーリゾート・フェストーネ(旧沖縄ハイツ)

●入場料:1000円


【講師のご紹介】 山谷えり子先生 
昭和25年     東京都生まれ、福井県育ち。
昭和48年     聖心女子大学文学部卒業
 サンケイリビング新聞編集長、テレビキャスター、エッセイスト
平成12年  6月  衆議院議員初当選
主な著書 『嫁姑合戦』(TVドラマ化)、「走りつづけて・父・山谷親平五千六百一回目の朝」、
       「はりきりママのかしこい子育て」など。
 
事務局 TEL098-889-1305、2023   FAX098-889-6496

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