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天皇特例会見 ノーコメント多数…擁護発言も
2009年12月16日 朝刊
天皇陛下と習近平・中国国家副主席の特例会見をめぐり、民主党の各閣僚は十五日の記者会見で、明確なコメントを避ける場面が目立った。天皇の政治利用との懸念を示した羽毛田信吾宮内庁長官への批判も出るなど、民主党の小沢一郎幹事長への“遠慮”がにじんだ格好だ。
平野博文官房長官は「今回の件が、政治主導かどうかということではないと思う」と述べた上で、小沢氏の発言については「コメントする立場にない」。藤井裕久財務相は「特に申し上げることはない」とだけ述べた。
長妻昭厚生労働相も、小沢氏や羽毛田氏の主張について「具体的背景や、発言の前提になる情報を承知していない」と、無難な発言に終始した。
一方、前原誠司国土交通相は、陛下との会見は一カ月以上前に文書で申請するルールについて「政権交代が行われたので、もう一度議論した方がいい」と指摘。原口一博総務相は「陛下を政治利用するなんて考える人は内閣に一人もいない。そのような発言が、政府を構成する者から出たのが事実なら重大な関心を持って調べたい」と、小沢氏を援護射撃した。
もっとも、民主党内には、特例会見は政治利用に当たるとして問題視する空気もある。各閣僚は、首相官邸に足並みをそろえたようだが、党内からは「だれも何も言わないのは小沢氏が怖いからだ」との声も漏れている。
当の小沢氏は依然強気の様子。十五日、都内で開かれた自身の政治資金パーティーであいさつし、出席者によると小沢氏は「自分の信念は間違っていない。(羽毛田氏らは)政権交代して政治主導になったのに、頭が切り替わっていない」と強調したという。
◇
■鳩山内閣へ「天の声」
与党や閣僚の中にも、批判の多い今回の「天皇特例会見」だが、15日の小沢幹事長のブチ切れ会見以来、独裁者の報復を恐れて、誰一人揉み手はしても、諌言するも勇気のある者は一人もいない。
愈々、小沢独裁体制が確立したようである。
新内閣成立の時、「二重権力構造」だとの批判に対して、「鳩山首相はは政策立案、小沢幹事長が党務と国会対策の役割分担」だと反論していたが、やはり独裁体質は隠すことはできない。
遂に「小沢天皇」が政策立案にも介入してきた。
「国民の声」と言い換えてはいるが、民主党の予算要望とは、それこそ「天の声」ではないのか。
西松建設の巨額献金事件をめぐって、小沢氏の事務所が公共工事談合の「天の声」を下していたと指摘されたことは記憶に新しい。
次々発覚する「鳩山献金疑惑」で「西松献金疑惑」は忘れがちであるが、そのときの「天の声」を髣髴させるのがこれだ。
これこそ「国民の声」を騙って鳩山素人内閣を意のままに扱おうと言う「小沢独裁政権」の「天の声」そのものである。
国民が今覚醒しないと、日本の将来に取り返すことのできない禍根を残すことになる。
何度もくり返すが独裁政権は選挙と言う極めて民主的な手法で誕生する。
「国民の声」を騙る独裁政権を打倒するのはやはり真の国民の声しかない。
■沖縄タイムスが小沢批判!
小沢独裁に関して、話を今回の「天皇特例会見」に戻す。
大手全国紙が、揃って「天皇特例会見」には批判的な社説を書いたが、中国の広報紙と批判される沖縄タイムスなら、この件に関してはお得意の頬かぶりでスルーかと思っていた。
ところが今朝のあの沖縄タイムスが社説でこれを取り上げたのには驚いた。
小沢氏のブチ切れ会見後だけに、当然屁理屈でも書き並べて小沢擁護をぶち上げているだろうとの予見は見事に裏切られた。
小沢氏は会見で、今回の「天皇特例会見」は憲法で定める「内閣の助言と承認で行われる天皇陛下の国事行為である」と恫喝まがいに吼えまくっていた。
つまり「特例会見」は憲法に基づく国事行為なので何の問題もないというのだ。
これに対し沖縄タイムスは、先ず「外国要人との会見は、国事行為ではない」と断じ、返す刀で今回の鳩山内閣のごり押しを次のように「(結果的には)政治利用だ」と切り捨てている。
《鳩山首相からの指示で平野博文官房長官が「中国は政治的に重要」と、1カ月ルールを破ってまで宮内庁に会見を受け入れさせたことで、友好親善のための「公的行為」が「政治化」してしまった。》
因みに本日(17日)現在、琉球新報社説は「天皇特例会見」はスルーである。
独裁者小沢も中国の代弁者・沖縄タイムスの批判を浴びるようでは、彼を本気で支援するものは筆者の知る限り、テレビ芸者では鳥越俊太郎か山口一臣、そして末吉某くらいのものであろう。 あっ、そうそう杉尾某もいた。
2009年12月17日付沖縄タイムス社説
[天皇特例会見]
政治利用の疑念招くな
中国の胡錦濤国家主席の後継候補ナンバーワンと目される習近平国家副主席の公式訪問は、事実上の「日本デビュー」だっただけに、天皇特例会見だけがクローズアップされたのは残念だった。
天皇会見には「1カ月ルール」があるという。会見を希望する外国要人は、1カ月前までに申請することが1995年に文書で定められた。多忙な公務の日程調整を円滑に進めるのが目的だったが、2004年以降は、前年に天皇が前立腺がんの摘出手術を受けられたこともあり、厳格化しているという。
胡国家主席は、副主席時代の1998年に天皇と会見している。共同通信などによると、中国側は習副主席が会見できなければメンツにかかわるとして、1カ月ルールに反するにもかかわらず、強く会見を要請した。外務省は当初、宮内庁の意見を入れ、断っていた。官邸と宮内庁の間で、再三押し問答があり、最終的に鳩山由紀夫首相と官邸が宮内庁を押し切った形だ。背景には、急速に経済大国化する中国を重視する鳩山政権の姿勢があるのは間違いない。
憲法の下で天皇は「日本国民統合の象徴」と位置づけられ、内閣の助言と承認の下で国事行為のみを行う。「国政に関する権能を有しない」のである。羽毛田(はけた)信吾長官が「陛下は政治的に中立でないといけない。政治的懸案があれば陛下を打開策に、となれば憲法上の陛下のなさりようが大きく狂うことになる」と、政治利用に当たるとの異例の懸念を表明したのはこのためだ。
これに対し、小沢一郎民主党幹事長は宮内庁批判をエスカレートさせた。同党国会議員140人余を含む大訪問団を組んで訪中を控えていた時期と重なっていたこともあり、小沢氏が会見実現を働き掛けたのではないか、との見方が出ている。
小沢氏はこれを否定した上で「政府の一部局の一役人が内閣の方針に、どうしても反対なら辞表を提出した後に言うべきだ」「(1カ月ルールを)宮内庁の役人が作ったから金科玉条で絶対だなんてばかな話があるか」などと恫喝(どうかつ)としかいいようのない非難を繰り返した。
外国要人との会見は、国事行為ではない。内閣の責任の下でなされ政治的な性質を持たない「公的行為」とされる。鳩山首相からの指示で平野博文官房長官が「中国は政治的に重要」と、1カ月ルールを破ってまで宮内庁に会見を受け入れさせたことで、友好親善のための「公的行為」が「政治化」してしまった。
鳩山首相は「判断は間違っていなかった」といい、平野氏は「政治利用ではまったくない」と釈明した。
天皇の外国要人との会見は、羽毛田長官が「政治的重要性や国の大小を超えたところで、純粋な友好関係を図ることで成り立ってきた」というように、国際親善に大きな役割を果たしている。
民主党政権は今回例外をつくり、天皇の政治利用に疑念を抱かせる結果となった。象徴天皇の地位にかかわる問題でもある。もっと慎重に対応する姿勢がほしかった。
◇
沖縄タイムスに批判されるようでは、もうおしまいである。
小沢も裸の王様だ、と思う方
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