🌸哲学書4(『社会契約論』『自由論』)
⛳『社会契約論』概要(著者ルソー)
☆絶対君主政の時代のヨーロッパ諸国
*神から権利を授けられたとする君主が人民を支配していた
*いわゆる王権神授説
☆君主の圧政に疑問を抱き始めた思想家たち
*人民自らが国家をつくるための理論を考え始めまた
*その一つがルソーの『社会契約論』
☆現行の社会秩序の不合理さを糾弾することから議論が始まる
*本来人間は自由なはずだ
☆現行の社会秩序の不合理さを糾弾することから議論が始まる
*本来人間は自由なはずだ
*社会生活を営む上で不自由を強いられている
*新しい社会秩序を作ろうと主張した
☆国家において全員が全員に対して自由を譲渡すれば
*自由の譲渡先は自分自身になる
☆国家において全員が全員に対して自由を譲渡すれば
*自由の譲渡先は自分自身になる
*その場合失われるのは、欲望のままにふるまう「自然的自由」だけ
*真の自由である「市民的自由」を新たに獲得することができる
🐬『社会契約論』での著者ルソーの論点
☆市民的自由とは
*義務や理性に従って、自分で自分を律することのできる自由
*共同体でわがままに振る舞う自然的自由ではない
☆自分を律する市民的自由のほうこそを重視が必要
☆バラバラの個性を持つ社会の成員全員で国をまとめていく方法
☆バラバラの個性を持つ社会の成員全員で国をまとめていく方法
*ルソーは、全員に共通する「一般意志」が存在するといる
*個々人の特殊意志の単なる総和としての「全体意志」と異なる
*最大公約数的な意志の共通部分を指している
☆ルソーは、その一般意志により、直接民主制を実現しようと提案
⛳『自由論』の概論(著者ミル)
☆危害を及ぼす時のみ個人の自由の制限を認める
⛳『自由論』の概論(著者ミル)
☆危害を及ぼす時のみ個人の自由の制限を認める
*「危害原理」を提示する
*古典的自由主義に関する議論の基礎をつくったミル
☆ミルは、自由の意義を高く評価する
*古典的自由主義に関する議論の基礎をつくったミル
☆ミルは、自由の意義を高く評価する
*基本的な自由は人間にて不可欠のもの
*それが保障されないなら、自由な国家とはいえから
☆ミルのいう自由は
*国家を中心とする権力からの自由と社会との関係で論じた
☆ミルは、「多数者の暴政」について
☆ミルは、「多数者の暴政」について
*新たな脅威として育つことに懸念した
*民衆による統治は、実際には多数者による支配を意味する
*政治制度だけでなく、世論の社会的圧力でも行使される
*政治制度だけでなく、世論の社会的圧力でも行使される
☆多数者の暴政は、政治的な暴政以上に危ういとしている
*多数者の暴政は個性の形成そのものを阻止する
(あらゆる個性を描一化してしまう)
🐬『自由論』での著者ミルの論点
☆ミルは、個性を守ることを自由論の最大の課題として設定した
☆「危害原理」の提唱
☆「危害原理」の提唱
*ミルは、個人に対する集団的干渉の限界を明らかにする
*正当な干渉の一般的基準を提示する
☆「危害原理」とは
*社会の構成員が個人の行動の自由に干渉することを正当とした
*自分自身を守るためと、他の構成員に及ぶ危害の防止の2点
*社会の構成員が個人の行動の自由に干渉することを正当とした
*自分自身を守るためと、他の構成員に及ぶ危害の防止の2点
☆危害原理を2点に区分した
*「自分自身だけに関係する行為」と「他人に関係する行為」
*害をもたらす行為でも、他人に関係しない限り、干渉することができない
*自由を最大限尊重しようとしたミル
*害をもたらす行為でも、他人に関係しない限り、干渉することができない
*自由を最大限尊重しようとしたミル
☆ミルは『功利主義論』を著している
*快楽の質を問おうとした点に特徴がある
*ミルの功利主義は行為者個人ではなく、関係者全員の幸福を目指す思想
*個人の自由と衝突する可能性が出てくる
*その調整のための理論が「危害原理」です
*その調整のための理論が「危害原理」です
(敬称略)
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⛳出典、『教養としての哲学』
哲学書4(『社会契約論』『自由論』)
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