『宗教右派』『歴史修正主義』『宗教的原理主義』

🌸「宗教右派」とは何か

⛳日本会議は宗教右派ではない
　☆日本において保守的思想に来づいて政治活動をなす宗教団体で

　＊国際勝共連合や日本会議に適用されている

　＊宗教右派の概念ではこの２つの団体をうまく説明できない
　☆右派と左派の違い

　＊伝統文化や社会に対する保守派と革新派の違い

　＊階級的利害に基づいて自由主義・個人主義を重視する

　＊資本家層と集産主義・社会主義政策を望む労働者層

　＊その中間に位置するリベラルの相違という伝統的な区分を想定する
　☆現代において右派・左派の境界

　＊政治・経済・文化に通底しているとはいえない

⛳第２次安倍政権

　☆憲法改正を最大の政策課題とし修正主義的歴史認識で

　＊東アジアに緊張関係をもたらしある意味で右派的政権でもあった

　＊男系天皇を定める皇室典範改正や夫婦別姓に消消極的

　＊保守的なカルチャーを持っていた
　☆しかし経済・金融政策では作業活動や市場に介人的で

　＊累積債務に関係なく財政規模を拡大し、国民生活に配慮している

　＊自民党の社会政策は保守というよりも中道左派に近い
　☆伝統宗教は概して既得権益を持つ保守的階層と相性がよい

　＊社会福音を重視するプロテスタント牧師や

　＊解放の神学を唱えたカトリック神父が

　＊社会主義や共産主義の運動に接近した例はある

　☆自民党の長期安定政権が続いた戦後日本

　☆キリスト教徒は左派的市民活動に共感的であり

　＊靖国神社―神道型ナショナリズムと対抗することが
　＊日本のキリスト教の特徴　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　＊ナショナリズムに親和的な韓国やアメリカのキリスト教とは異なる

⛳世界の宗教的原理主義
　☆世俗化の反証ともされた宗教的原理主義

　＊原理主義―フアンダメンタリズムという言い方

　＊アメリカのキリスト教原理主義に端を発する言葉である

　＊東西冷戦体制が終結してから

　＊アメリカの仮想敵国として、イスラームに冠せられることが増えた

　☆イラン革命以降

　＊イスラーム主義は中東のアラブ諸国や南アジアに拡大し

　☆インドでは世俗主義を掲げる会議派へのヒンドウー・ナショナリズム
　＊規模が大きいものは宗教的原理主義と呼ばれ終末論的運動との関連ある

　☆アメリカの宗教社会学者ロジャー・フリードランド述べる

　＊宗教的ナショナリズムの特徴

　①領土を聖域とし、しばしば不可侵の女性の身体と形容し

　②この領土が他国の政治権力や市場経済、消費主義文化に侵略され

　③女性の身体同様、国土が蹂躙され

　＊家父長制的家族と子孫の再生産という社会制度が失われることに対し

　④戦士として聖なる戦いを行う
　☆命の代償として名誉と救済、女性が与えられるという説

　＊イスラーム主義のジハードを想定したもの

　☆宗教的教説や闘争の過激主義だけにとらわれずに

　＊地政学的に宗教右派や宗教的原理主義が出現した地域

　＊アメリカではラストベルト

　＊イスラーム圏では南アジアが石油資源に恵まれない国

　＊アフガニスタンやパレスチナ・シリア等

　＊アメリカに国土を破壊されたイラク、トルコ周辺のクルド民族地域など

　＊政治的機会や経済的機会に恵まれない地域であることがわかる

　☆日本において宗教右派が台頭するというのは

　＊それしか誇れるものが残っていないという

　＊切実な認識や感覚があってのことではないのでは
　☆日本会議の結成や勢力の拡大が

　＊日本経済の失われた３０年と重なっており

　＊東アジアにおいて日本の経済的、政治的地位が相対的に低下し

　＊大国から普通の国になりつつある時代に起こったことに

　＊留意しておきたいと思います

　☆憲法を改正して「普通の国」にならなくとも

　＊日本はすでに東アジアにおいて普通の国になっている
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（敬称略）
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⛳出典、『宗教と政治の戦後史』

『宗教右派』『歴史修正主義』『宗教的原理主義』

（ネットより画像引用）