「天壌無窮の神勅（皇位継承）」「宝鏡奉斎の神勅（忠孝の起源）」

🌸日本は、特別な国であるべし（４）

⛳複数パターンある「記紀」神話
　☆『古事記』と『日本書紀』では、しばしば神話の内容が異なっている

　☆『日本書紀』は、本文以外に異説をふんだんに掲載している

　＊同じ神話なのに内容が何パターンもあるばあいがある

　☆「古事記』では、天孫降臨を命ずる神勅はあるが

　＊皇位の永続を保証するような文言は出てこない
　☆会沢の「新論」の影響を受けた教育勅語

　＊日本書記にしか出てこない神勅を強引に引用している

⛳忠孝の起源＝アマテラスの神話引用にも疑問？
　☆会沢は、神話のアマテラスの神勅を使って

　＊アマテラスが忠孝を打ち立てたと述べている
　☆会沢は「天壌無窮の神勅」に注目する

　＊中つ国（日本）永遠にアマテラスの子孫が支配すべきだと述べたもの

　＊日本に住むそれ以外のものたち

　＊自動的にアマテラスの子孫の臣下になるということを意味する
　＊ここで君臣の義（忠）が成立したとしている
　☆会沢は、「宝鏡奉斎の神勅」に注目する

　＊天照大神は、八咫鏡を与え、自分だと思って大切にせよと述べている

　＊鏡は祖先であり、それを大事にすることは

　＊子孫が、祖先に仕えることを意味し、父子の親（孝）にほかならない
　☆会沢は「日本書紀』の一部を都合よく引き合いに出して

　＊アマテラス（天祖）が忠孝の道を打ち立てたと結論づける
　＊忠孝の起源を中国の古典ではなく、日本の神話に求める

　＊これが『新論』のユニークなところだった

⛳教育勅語の背後にあるもの
　☆日本は、天照大神が「天壌無窮の神勅」「宝鏡奉斎の神勅」により

　＊忠孝の道徳を打ち立てた

　＊歴代の天皇および臣民は、この忠孝の道徳をしっかり守る

　☆日本は、忠孝の四角形は一度たりとも崩れなかった

　＊易姓革命は起こらず、天皇家は万世一系を保っている

　＊それが国体の精華であるとしている
　☆教育勅語の背景にはこのような思想がある

　☆一部分を切り出してきて親孝行の部分は

　＊現代にも通じるなどと論じても意味がない

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（敬称略）

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⛳出典、『「戦前」の正体』

 「天壌無窮の神勅（皇位継承）」「宝鏡奉斎の神勅（忠孝の起源）」

（ネットより画像引用）