少し前だったか、フランスでは生まれる子供のうち
婚外子の割合が半数を超えたというニュースがあった。
結婚せずに出産する人が半数以上を占めるということで、
日本人にはちょっと驚きのニュースだったのではないだろうか。
ちなみにWikipediaによれば、2003年度の各国の婚外子の割合は、
アイスランド 63.6 %、スウェーデン 56 %、ノルウェー 50 %、
デンマーク 44 %、イギリス 43 %、アメリカ 33 %、オランダ 31 %、
イタリア 10 %と、北欧での割合が非常に高いということがわかる。
ちなみに日本は2%以下だそうだ。
昔、ニュージーランドにいた時、部屋を借りていた大家さん夫婦もそうだった。
小さな子供が一人いたが、将来的にも結婚はしないだろうと語っていた。
「なぜ、結婚しないのか?」との問いに、「恋人と、夫婦との中間にパートナー
という関係があってそれは、事実上結婚していることと何も変わらない。
2人で話し合って、この関係の方が僕らにはベストだと決めたんだ。
それに別れる時も楽だしね。」と本気とも冗談とも取れるような言い方
をしていた。
欧米社会には、事実上結婚していながら、法律的には結婚を選ばずに
同棲を続けているカップルが数多く存在している。年齢も20代の若い人から
60近い人まで様々である。そしてそういう関係を、周囲や社会が当たり前
のように受け入れている。結婚せずとも税制上や法律上不利にならないための、
様々なルールも日本では考えられないほどである。
日本であれば非嫡出子として法律的に不利に扱われる婚外子であるが、
例えば、スウェーデンでは「親の様々な生き方を認める」という
観点から、婚外子の法的、社会的差別が完全に撤廃されているそうである。
日本の外から見ると、こうした自由な婚姻関係や男女関係が普通に
見えてきて、古い習俗や意識に囚われる日本が暗く窮屈に思えるときがある。
アジアでも、例えばタイなどではオカマの社会進出は日本と比べるとかなり
進んでいる。店員さんはもちろんのこと、バス会社や航空会社などで幅広く
活躍している。先日、タイで友人と「日本でも、役所なんかに行ったとき、
一目でわかるおかまが出てきて対応してくれるようなったら、少しは
寛容な社会になったとだと感じられるのに…」というような話をしていた。
このように、日本人なら後ろめたく感じるようなことでも、外国ではごく
当たり前に受け入れられることがたくさんあるのである。
これまでの日本は、異なる価値観への差別意識が社会の暗部を生み、
国全体の閉塞感を醸成してきたような気がしている。そう意味では、
この国は結して暮らしやすい国ではない。
もう少し、寛容な社会を作る術はないものだろうか?
ふと、思ったことである。
![](https://www.myanmar-teak.com/image/logottb6.gif)
婚外子の割合が半数を超えたというニュースがあった。
結婚せずに出産する人が半数以上を占めるということで、
日本人にはちょっと驚きのニュースだったのではないだろうか。
ちなみにWikipediaによれば、2003年度の各国の婚外子の割合は、
アイスランド 63.6 %、スウェーデン 56 %、ノルウェー 50 %、
デンマーク 44 %、イギリス 43 %、アメリカ 33 %、オランダ 31 %、
イタリア 10 %と、北欧での割合が非常に高いということがわかる。
ちなみに日本は2%以下だそうだ。
昔、ニュージーランドにいた時、部屋を借りていた大家さん夫婦もそうだった。
小さな子供が一人いたが、将来的にも結婚はしないだろうと語っていた。
「なぜ、結婚しないのか?」との問いに、「恋人と、夫婦との中間にパートナー
という関係があってそれは、事実上結婚していることと何も変わらない。
2人で話し合って、この関係の方が僕らにはベストだと決めたんだ。
それに別れる時も楽だしね。」と本気とも冗談とも取れるような言い方
をしていた。
欧米社会には、事実上結婚していながら、法律的には結婚を選ばずに
同棲を続けているカップルが数多く存在している。年齢も20代の若い人から
60近い人まで様々である。そしてそういう関係を、周囲や社会が当たり前
のように受け入れている。結婚せずとも税制上や法律上不利にならないための、
様々なルールも日本では考えられないほどである。
日本であれば非嫡出子として法律的に不利に扱われる婚外子であるが、
例えば、スウェーデンでは「親の様々な生き方を認める」という
観点から、婚外子の法的、社会的差別が完全に撤廃されているそうである。
日本の外から見ると、こうした自由な婚姻関係や男女関係が普通に
見えてきて、古い習俗や意識に囚われる日本が暗く窮屈に思えるときがある。
アジアでも、例えばタイなどではオカマの社会進出は日本と比べるとかなり
進んでいる。店員さんはもちろんのこと、バス会社や航空会社などで幅広く
活躍している。先日、タイで友人と「日本でも、役所なんかに行ったとき、
一目でわかるおかまが出てきて対応してくれるようなったら、少しは
寛容な社会になったとだと感じられるのに…」というような話をしていた。
このように、日本人なら後ろめたく感じるようなことでも、外国ではごく
当たり前に受け入れられることがたくさんあるのである。
これまでの日本は、異なる価値観への差別意識が社会の暗部を生み、
国全体の閉塞感を醸成してきたような気がしている。そう意味では、
この国は結して暮らしやすい国ではない。
もう少し、寛容な社会を作る術はないものだろうか?
ふと、思ったことである。
![](https://www.myanmar-teak.com/image/logottb6.gif)