ミャンマーチーク屋さんのわが道を行く

日々の出来事と旅と愚痴と文句を勝手に語る日記。

無期懲役かよ

2008-03-21 18:14:14 | 時事(海外)
先日、英国北部の街で、設置されたATMが故障のため、
希望した金額の2倍を支払ってしまう珍事があった。
また、それを知った多くの市民が、現金を引き出そうとして、
数百人が集まったという。

結局、故障が起きてから数時間後に、ATMは現金を切らし、
騒動は終結した。当然のことだが当局は、現金を希望額より
多めに引き出した人々が、罪に問われる可能性があるとしている。

罪に問われるのは当然だとしても、人権尊重主義の英国のことである、
まさかこのような罪で、無期懲役なんてことはないはずである。
しかし、世界にはもう少し悪質だが、これと類似する事件で、無期懲役
の刑になる国もあるのである。それが、現在の中国である。

中国の田舎から広東省広州へ出稼ぎにやって来たこの男性は、当時24歳。
ようやく友人の紹介で警備員の職を得た数ヵ月後、勤務を終えて同僚と
連れ立って帰宅途中、ATMに立ち寄ってカードで現金を引き出そうとした。

自分の銀行口座にはおよそ2550円程度しかないことを知っていた彼は、
ATMからカードで1500円程を引き出そうとしたが、しかし何を間違えたか、
引き出し額を1ケタ多い1万5000円と入力してしまった。すると、何事もなく
ATMから1万5000円が支払われたのだ。口座には2550円程しかないはずだが、
おかしいと思い残高を確認してみると、たった100円を引き出しただけに
なっている。そこで、もう1度、引き出し額を1万5000円と入力してみると、
前回同様に1万5000円が支払われ、残高は100円差し引かれただけだった。
これで完全に頭に血が上った彼はその後、立て続けに53回同じ操作を行い、
合計約82万5000円を引き出した。

宿舎へ戻って一息、彼はこのことを友人に話した。結局その後、2人はあの
ATMに戻って、彼は引き出しの操作を連続して102回行い、前回分を含めて
合計約262万5000円、友人は約27万円を手にしてしまった。

数日後、2人はあっさりと捕まり、後日、主犯の彼は無期懲役の判決を
受けたそうである。

しかし、もしこのようなことが自分に起こったら、どうするだろう?
冷静に考えれば、使用したキャッシュカードから簡単に足が付くのは
わかるが、誤って出てくる現金の誘惑に果たして勝てるのかどうか…

正直、微妙なところであるような気もする…。

それにしても、このような罪で無期懲役とはあんまりである。

中国は政治犯だけでなく、刑事犯にも限り無く人権を無視した刑で
望んでいる、ほんとに怖い国である。中国本土では、何かの間違いでも、
結して捕まりたくないとつくづく思う。



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