台湾の李登輝さん来日。
李登輝さんの外国特派員協会での会見をネットで見ていた。現職も含めて、
外国の国家元首経験者が日本語で延々と話をするなんて、この人以外はあ
り得ないだろう。しかも92歳とは思えないほど、しっかりした口調だった。
日本統治時代の台湾で生まれ、22歳の時に終戦。ここまで日本語が達者な
のは、戦後、70年経っても、日常生活において少なからず、日本語世代の
人々らと、日本語で話をし続けていたからだと思われる。まるで日本人の
おじいさんのような感じだ。
彼の親日ぶりは相変わらずだった。
中国は、どんだけ腹を立てていることか、と思えるような発言も度々あ
った。彼の発言を聞いていると、毎度のことだが、台湾人の親日ぶりの根
底にあるものが、よくわかるような気がする。
つまり「犬が去って、豚が来た」これに尽きるのだと思う。
発言にも出てきたが、「台湾は高度な文明を持つ日本に統治されて50年、
この間に文明化された台湾は、次は大陸からやってきた低俗な民の下に
統治され辛酸をなめた…」とのようなことを述べている。
人間誰でも、出来の悪い人の下で、あれこれ指図されるのは耐えがたい
はずだ。もちろん、出来が良い人でさえ許しがたいのに、これが見るか
らにアホな奴だとすれば、救いようのない悲劇になってしまう。
これが李登輝さんのみならず、二・二八事件の時代を生きた人々の根底
にあるのだろう。要は台湾人の歴史的な恨み辛みは、単に日本の後に大
陸からやって来た国民党へ変わっただけである。
ただし、そのような感情も、台湾の日本語世代の高齢化と減少によって、
徐々に減りつつある。今の台湾は、もっと現実的で少しづつ中国に擦り寄
っている感もある。
李登輝さんもすでに高齢で、あと何回、日本に来れるかわからない。今回は
アベベとの会談もあったらしいが、その辺は中国の圧力にもかかわらず、
良くやったといえる。こういう天秤外交は、日本もどんどんやるべきだ。
なんなら、これまでの親日ぶりを称えて、勲章の一つでも送ってもいいかも
しれない。
それにしても、いつか国民党が大陸中国を奪還する。
数十年前まで、そんなことが真剣に議論されていたなんて、今では想像すら
つかない時代になってしまっている。
CENTER>![](https://www.myanmar-teak.com/image/logottb6.gif)
李登輝さんの外国特派員協会での会見をネットで見ていた。現職も含めて、
外国の国家元首経験者が日本語で延々と話をするなんて、この人以外はあ
り得ないだろう。しかも92歳とは思えないほど、しっかりした口調だった。
日本統治時代の台湾で生まれ、22歳の時に終戦。ここまで日本語が達者な
のは、戦後、70年経っても、日常生活において少なからず、日本語世代の
人々らと、日本語で話をし続けていたからだと思われる。まるで日本人の
おじいさんのような感じだ。
彼の親日ぶりは相変わらずだった。
中国は、どんだけ腹を立てていることか、と思えるような発言も度々あ
った。彼の発言を聞いていると、毎度のことだが、台湾人の親日ぶりの根
底にあるものが、よくわかるような気がする。
つまり「犬が去って、豚が来た」これに尽きるのだと思う。
発言にも出てきたが、「台湾は高度な文明を持つ日本に統治されて50年、
この間に文明化された台湾は、次は大陸からやってきた低俗な民の下に
統治され辛酸をなめた…」とのようなことを述べている。
人間誰でも、出来の悪い人の下で、あれこれ指図されるのは耐えがたい
はずだ。もちろん、出来が良い人でさえ許しがたいのに、これが見るか
らにアホな奴だとすれば、救いようのない悲劇になってしまう。
これが李登輝さんのみならず、二・二八事件の時代を生きた人々の根底
にあるのだろう。要は台湾人の歴史的な恨み辛みは、単に日本の後に大
陸からやって来た国民党へ変わっただけである。
ただし、そのような感情も、台湾の日本語世代の高齢化と減少によって、
徐々に減りつつある。今の台湾は、もっと現実的で少しづつ中国に擦り寄
っている感もある。
李登輝さんもすでに高齢で、あと何回、日本に来れるかわからない。今回は
アベベとの会談もあったらしいが、その辺は中国の圧力にもかかわらず、
良くやったといえる。こういう天秤外交は、日本もどんどんやるべきだ。
なんなら、これまでの親日ぶりを称えて、勲章の一つでも送ってもいいかも
しれない。
それにしても、いつか国民党が大陸中国を奪還する。
数十年前まで、そんなことが真剣に議論されていたなんて、今では想像すら
つかない時代になってしまっている。
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