旧ユーゴスラビア、セルビア共和国内の自治州にある、
国連暫定統治下のコソボが2月17日にも独立宣言するとの
ニュースが出ている。
人口200万人、アルバニア系住民が大半を占めるこの国、
なかなか日本人にとっては距離的にも心理的にも遠い国であるが、
ヨーロッパの中にまたひとつ、新しい国ができようとしている。
しかし、ロシアやキプロス、そしてスペインなどのいくつかの
国々が反対を表明しており、国連加盟や国際機関への加入、
またはセルビアからの経済封鎖など、独立後も前途多難な道が想定される。
思い出すのは、2002年にインドネシアから独立した東ティモールである。
独立に至る事情は多分に異なるが、国連暫定統治を経て独立というプロセス
では類似している。そんな東ティモールを訪れたのは、国連暫定統治
時期の2001年。インドネシア側との間には、すでに国境検問所が設置されて
おり、形の上ではすでに別の国として運営されていた。
しかし、街は内戦の影響で何もかも破壊されており、首都のディリでさえ、
まともな建物は国連施設だけというありさまであった。資源もなく、
それでいてたいした産業もないこの国が、今後どうやって、
やっていくのだろうと思ったものである。
そういう意味では、コソボもおそらく同じではないだろうか?
ましてや国土のおよそ半分を占めるセルビアとの国境が経済封鎖により
閉まれば、多くの物流が途絶えることになる。
米国や一部のEU諸国からの援助がなければ、とうていやっていけない
だろう。
しかし、だからといってこうしたマイノリティーの人々による独立運動を、
一概に否定できるものではないと思っている。複雑きわまる民族紛争の歴史、
入り組んだ国民感情とそこに絡む政治的思惑といった事情は、日本人には
たやすく理解できるものではないと思うからである。
しかしまず何よりも、自分たちの国を国家として認めてもらえないことに、
苛立ちとやりきれなさを感じているコソボ国民の気持ちを優先して
考えると、コソボ独立は、やはり祝福すべきことなのだろう…。
![](https://www.myanmar-teak.com/image/logottb6.gif)
国連暫定統治下のコソボが2月17日にも独立宣言するとの
ニュースが出ている。
人口200万人、アルバニア系住民が大半を占めるこの国、
なかなか日本人にとっては距離的にも心理的にも遠い国であるが、
ヨーロッパの中にまたひとつ、新しい国ができようとしている。
しかし、ロシアやキプロス、そしてスペインなどのいくつかの
国々が反対を表明しており、国連加盟や国際機関への加入、
またはセルビアからの経済封鎖など、独立後も前途多難な道が想定される。
思い出すのは、2002年にインドネシアから独立した東ティモールである。
独立に至る事情は多分に異なるが、国連暫定統治を経て独立というプロセス
では類似している。そんな東ティモールを訪れたのは、国連暫定統治
時期の2001年。インドネシア側との間には、すでに国境検問所が設置されて
おり、形の上ではすでに別の国として運営されていた。
しかし、街は内戦の影響で何もかも破壊されており、首都のディリでさえ、
まともな建物は国連施設だけというありさまであった。資源もなく、
それでいてたいした産業もないこの国が、今後どうやって、
やっていくのだろうと思ったものである。
そういう意味では、コソボもおそらく同じではないだろうか?
ましてや国土のおよそ半分を占めるセルビアとの国境が経済封鎖により
閉まれば、多くの物流が途絶えることになる。
米国や一部のEU諸国からの援助がなければ、とうていやっていけない
だろう。
しかし、だからといってこうしたマイノリティーの人々による独立運動を、
一概に否定できるものではないと思っている。複雑きわまる民族紛争の歴史、
入り組んだ国民感情とそこに絡む政治的思惑といった事情は、日本人には
たやすく理解できるものではないと思うからである。
しかしまず何よりも、自分たちの国を国家として認めてもらえないことに、
苛立ちとやりきれなさを感じているコソボ国民の気持ちを優先して
考えると、コソボ独立は、やはり祝福すべきことなのだろう…。
![](https://www.myanmar-teak.com/image/logottb6.gif)