ミャンマーチーク屋さんのわが道を行く

日々の出来事と旅と愚痴と文句を勝手に語る日記。

すごい人

2008-03-17 17:18:39 | つぶやき
「情熱大陸」という番組がある。
ひとりの人物にスポットを当て、インタビューを取りながら
進められていくドキュメンタリー番組である。

昨日は、久しぶりにおもしろかった。
バッグデザイナーの女性が、バングラディッシュでひとり
奮闘する内容であった。しかしこの女性、見かけはどこに
でもいそうな、26歳のかわいらしい女性なのだが、その行動力
ときたら、すばらしくタフなのである。
現在、東京に店を2店舗持ち、店は社員に任せ、本人は一人
バングラディッシュで特産のジュード(コーヒー豆を入れる麻布)
と革を用いて、センスの良いバックを製作している。しかも
首都、ダッカにちゃんとしたオフィスを構え、ベンガル語を屈指して
数人のスタッフを抱えながらがんばっているその姿は、感動的ですらあった。

なにせ、場所が場所である。東南アジアやインド、ネパール
ならまだしも、バングラである。狙いどころも、大変渋い。
バングラだけではないが、この国の貧困は相当なものである。
狭い国土に多すぎる人口。しかも年に数回やってくるサイクロン
でさらに土地が侵食される。これといった産業もなく、観光客も
やって来るのは、ほとんど金を落とさない、少数のバックパッカー
だけである。街を歩けば、人々の視線にさらされ、子供に混じって、
暇な大人たちまで後ろを着いて来る。道をたずねれば、人だかりが
でき、親切を受けて、しばらく話し込むと、「日本に行きたいが、ビザの
保証人になってくれないか」と頼まれる。

とりたてて、何が悪いというわけではないが、とにかく疲れる国である
ことは間違いない。そして、この国に生まれなかったことを、つくづく
幸運に思うのである。それほどまでに、ある意味、絶望感に
包まれている国だと、2度の訪問で感じた。

そんな国だからこそ、なおさらこの女性の凄さが際立って見えたの
かもしれない。彼女の起業動機には、この国への援助の意味合いも
含まれている。私利私欲だけでなく、それでいて与えるだけの援助
でもない、そんなところがまた、現地の人々に受け入れられている
理由のひとつなのかもしれない。

それにしても、あんなかわいい子がバングラにいるなんて…
その昔、私がこの国で出会った日本人女性旅行者は、それはもう…
なんていうか、凄まじくたくましい女性で…。

何はともあれ、人は外見で判断してはいけないものである。



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格好良すぎる顔

2008-03-15 19:30:34 | 時事(海外)
何やら、チベットのラサがすごい事になっているらしい。
89年以来の大暴動らしく、80人以上の死者が出ているとの
ニュースもある。中国政府は、発砲を否定しているそうだが、
一方で、暴動鎮圧のために出動した装甲車から、群集に向けて
発砲したとの証言もある。一体、真実はどうなのだろう…?

私はチベットについてよく知らない。7年前に初めて訪れたが、
予備知識もなく、なぜか、それまでチベットについて書かれている
本もほとんど、読んだことがなかった。私の友人にチベットに詳しく、
ダライラマ14世にも謁見したご夫婦がいる。きっと今頃、
このニュースを知り、心を痛めていることだろう。ちなみに、
この奥様の方は、旦那さんを日本に置き、数ヶ月も旅の空の下にいる
現状には、心を痛めておられないような感じである。しかし、
すばらしい夫婦であることには間違いない。

話がずれたが、チベットの将来はどうなるのだろう。
いずれにしても共産党が支配している限り、独立は絶対に認めない
だろう。そんなことをしたら、次はウイグルの独立も認めなければならず、
中国は国土の大半を失ってしまうからである。

今の中国は、少しコンパクトになった方が、個人的には良いと思うのだが…
そういう問題でもないか?

暗いニュースで終わるのも、なんなので、中国の笑えるニュースをひとつ…。

とある中国人の女性が、一人の男性と出会った。
「とてもかわいらしい顔をしていたの。すぐに恋に落ちたわ」
男性は当時無職だったが、2人はすぐに結婚。
彼女の方は「いい男!あなたは幸せね」と言われるたびに、
優越感を感じていた。妻は当時無職だった夫を一生懸命養った。
当初は「与えることも愛」と、おこづかいをあげることにも、
幸せを感じていた。

ところが、夫が就職してから幸せの日々は一転した。ますます
かっこ良くなる夫に不安が募る。「今日は誰といたの?どこに行ったの?」
毎日、帰宅後の夫に尋問するのが日課となった。女性が夫に近づく
だけで緊張が走る。

そして、ついに極度の緊張状態が続く毎日に、妻は崩壊。
精神のバランスを崩してしまった。
「彼の顔が、あの顔があんなにかっこよくなければ……。」

結局妻は、もう堪えられないと離婚を切り出したのだった。
浮気ひとつせず、妻の尋問にも堪えてきた夫は、
「この顔が、この顔がおれの人生をだめにした」とつぶやいている。

なんだか、どうでも良い話だが、実際どんだけ、彼の顔が
格好良かったのか、ちょっと気になる話ではある。

ちなみに、これは小話ではなく実際、中国の南京日報に掲載された
新聞記事である。


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頭蓋骨売ります

2008-03-14 17:14:49 | 時事(海外)
あらゆるものが、インターネットで販売される時代である。
手に入れたいものがあったら、まずネットで価格をチェック。
その後、現物を見にショップへという方も多いのではない
だろうか?そういう意味では、我々消費者にとって大変便利な
時代になったといえる。

そして、販売する側にしても実店舗を持たなくても、限り無く
無限大の商圏の中で物が売れるのだから、インターネットの普及が
もたらした商売の世界は、20世紀と比べると革命的ですらある。

そんな私自身、ネットではフローリングを販売させていただいている。
また、アナログ的に実店舗の方では、衣料品なんぞを販売している。
そんな商売をやっている関係上、何かおもしろいものはないのか?
と、常に低いアンテナを張り巡らしているのだが、そのような中、
香港の記事でおもしろいものを見つけた。

それは、「タイの高僧の頭蓋骨売ります。恋人の心をつなぎとめる
御利益あり、長寿にも効能」「価格1個2万8,000HKドル(約37万円)」
と謳ったネット販売である。

結論から言うと、これは非合法な詐欺商売である。それにとても買い手が
つくとは思えないのだが、これがネット販売のすごいところで、なんと
あっさりと注文が入ったそうである。
しかし、手元に高僧の頭蓋骨などあるはずもない。そこで犯人は、商品を
仕入れるため墓地へ向かい、手当たり次第に墓を掘り起こして頭蓋骨3個
を盗み出したそうである。

オチもちゃんとあって、ほどなくグループの1人である若い男が取り乱した
様子で警察署に出頭。「呪われました。毎晩、悪夢にうなされて眠れません。
どうか、助けてください」と犯行を自供し、事件が発覚したそうである。

「アホである」

ネット販売の一番のリスクは、販売する相手の顔が見えないことであろう。
信用ある企業が運営しているのなら問題ないが、心配なのは個人売買だ。
確かにヤフオクなどでは、これまでの実績で、ある程度の判断はできるが、
あくまでも、ある程度である。また、いかに立派なホームページを運営して
いても、運営者自身が立派な人である保障は全くない。直接電話をして、
対応の仕方などで、自己判断するしかないのが現状である。

対面販売とネット販売、果たしてどちらがいいのか…?
我々、消費者にとってはどちらも一長一短だろう。
うまく使い分けて、利用したいところではある。

そうそう、ころっと忘れていたが私自身,運営者でもあった。

では、最後に運営者の立場から一言、

「お問い合わせには、敏速に誠意をもって対応させていただきます」
(ありきたりか??)




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意志ひとつで…

2008-03-13 13:08:11 | つぶやき
先月15日から始めた喫煙生活が、まもなく1ヶ月を迎える。
正直、ここまでは楽勝であった。それもこれも、自分自身の
意志の強さの賜物であろう。すばらしい意志である。

無事に1ヶ月を迎えられることを記念して、まずは一服と
いきたいところだが、そんなことをしたら本末転倒である。
ここは我慢するとしよう。

しかし、本当のところは二コレット(ニコチン入りガム)
に大変世話になった。これは、噛み始めると口の中にニコチン
エキスが広がり、タバコを吸い終えた感覚を覚えるのである。
最初の頃は、頻繁に噛んでいたが1週間を過ぎると、だんだん量も
減り、今ではこれも全く必要としなくなった。
それもこれもやはり自身の、意志の強さの賜物であろう。
再度いわせていただくが、すばらしい意志である。
(単に、二コレットのおかげだと言う人もいるが…)

本来、人間の意志ほど、強固なものはないのである。
従って、アル中の方もヤク中の方も、そしてコカコーラ中毒
の方も、ぜひ自分の意志でがんばって止めていただきたいと
節に願う、今日この頃である。



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感傷

2008-03-12 16:18:12 | 時事(海外)
NHKのBSドキュメンタリーは、海外を題材とした非常に
興味深い番組が多い。先日は中国の少数民族の女性を主人公
とした「アンニの結婚~中国雲南省・イ族の娘~」であった。

主人公のアンニは雲南省と四川省の境界の山岳地帯に生きるイ族の女性で、
今年21歳になる。チベット系のイ族は四川、雲南を中心に650万人ほど
が住んでおり、中国では少数民族とはいえ、ヨーロッパの小国なみの人口を
持つ民族で、独自の文字を持ち、とりわけ四川省、涼山のイ族は奴隷制を
敷いてきたことでも知られているそうである。
漢族とも渡り合い、現在の中国が成立してもしばらくは、半独立状態だった
ともいわれている。

そんなイ族の社会では、娘が17歳になると父親が結婚相手を決めてしまう。
またアンニを含め娘ばかり4人を生んだ彼女の母親は、跡継ぎの男児を残すため、
離婚して自分の妹を夫に嫁がせた。昔であれば一夫多妻だったところ、法律に
従って離婚したのだ。このためアンニの家には実の母とその妹の「2人の母」
が同居して暮らしている。

現在の中国は、欲望を解放したかのような都市がある一方で、このような
封建的な社会が今も残っている。しかし、そこにも近代化の波は容赦なく押し
寄せている。アンニは何度も父親が薦める見合いを断ってきた。外国人も多い
麗江の町でダンスを学び、その関係で北京で仕事をしたこともある彼女は、
すでに外の世界を見てしまったのだ。

同級生の中で結婚していないのは自分だけ。でも親が決めた結婚に従うなんて
嫌だし、一生農村で過ごす生活も考えたくない。しかし一方で苦労して自分を
育ててきた母を悲しませたくはない。そのような葛藤の末に彼女が選んだのは、
見合いに応じつつも、自分の生き方は自分で決めたいという考えをはっきり
させることだった。

減少傾向にあるが、現在も中国南西部や東南アジアには、まだまだ民族衣装を
身にまとい日常生活を送っている人々がいる。そんな人々は時に、我々旅行者
から見ると大変美しく、また気高いものとして写るのである。

しかし、そのような伝統的な衣装が維持されてきたのも、恐らく封建的な
村社会であったからだろう。そしてアンニの母親や同級生のように、その陰で
自分を犠牲にしてきた女性もたくさんいるような気がしている。民族衣装が
美しいなどとという見方は、所詮、身勝手な旅行者の感傷に過ぎないのかも
しれない。

イ族の社会も、やがて大きく変化していくはずである。雲南省の山奥にも
市場経済と、それに基づく価値観は、容赦なく入り込んでくる。アンニは
これからもこのような葛藤に悩まされ、また彼女のような娘も増えるに違いない。

しかし伝統社会に生きてきた両親を気遣う優しさを持ち、また民族への誇りを
持つ彼女であれば、そのような葛藤も乗り越えられるのではないか。
全ての少数民族にも、見ている側の我々にとっても、そんな希望を感じさせる
番組であった。

この頃は、すっかり旅をする時間が失くなってしまったが、たまに仕事で
タイに行った時などに、空いた時間を利用して近くの少数民族の村を
訪ねることがある。そこはすでにすっかり観光地化されてしまった村なの
だが、このところさびれてしまったせいか、観光客などを全く見かけない
時が多々あって、そんな時は村の高台から段々畑を見下ろしながら
ボーっとするのである。そして、もし自分がこの村で生まれていたら
どうしているだろうということを、ふと考えたりするのである。

「村を捨てて町へ働きに出ているのだろうか」それとも「この村で
幼なじみと結婚でもして、今頃は昼寝でもしてるのだろうか」とか、
思いを巡らせるのだ。それは今の自分にとって至福の時間でもある。

しかし彼ら少数民族の人々には、日本に来て同じように自分らの
生活と見比べて、「もし、自分が日本人だったら…」などと思いを
巡らすチャンスなどほとんどないのである。

そう考える時、いつも日本人に生まれたことへの幸運さを思わずには
いられないのだが、それでも、もし来世があり好きな土地に生まれる
ことを選択できるとしたら、私は間違いなく先進国の人ではなく、どこか
暖かい国で、たとえ貧しくても大家族に囲まれて、のんびり暮らすことを
選択するだろうと思っている。

もしかすると、これも所詮、旅行者の身勝手な感傷かもしれないが…?




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有言不実行

2008-03-11 14:59:40 | 時事(海外)
欧米のホテルに連泊する場合、必ずしも毎日タオル交換
しなくても良いよう宿泊客に選択を促す表示がバスルーム
に貼られていることが多い。

毎日、ホテルで使われるタオルは膨大な数にのぼり、
その洗濯に使われる洗剤が環境に負担をかけるという理由から、
宿泊客がタオルを交換しなくても良いと思えば、バスルームに
タオルを掛けておく。交換してほしいなら床において置く。
たいていのホテルがこの方式を取るようになった。
先日泊まった、台湾のホテルでもそう表示されていた。

しかし、未だ日本のホテルではシーツもタオルも毎日自動的に
交換してくれる。最近は宿泊客の選択に任せるところもあると
聞くが、まだお目にかかっていない。

確かに、シーツやタオル交換は、気持ちの良いサービスではあるし、
これまでは、当たり前のこととして何とも思わなかったが、最近は
エコ生活を意識するようになったせいか、無駄だと感じるように
なってきた。そこで先週、泊まった台北のホテルで、表示通りタオル
をバスルームに掛けて外出してみた。

ところが夜になって戻ってみると、ベッドメーキングがされて
タオルも新しいものになっているではないか。もしやハウスキーピング
のスタッフの勘違いかと思い、翌日も昨日同様、バスルームにタオルを
掛け外出した。しかし、やはり昨日と同じように、きれいさっぱりタオル
は交換されていた。

おそらくそのような指示が、現場のスタッフまで徹底されていない
のだろう。

環境対策はあらゆるところで可能である。しかし、せっかくの対策も
有言不実行では、全く意味をなさない。環境対策において日本を含めた
アジア諸国は、まだまだ発展途上の中にあるように感じている。



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いつか来た道

2008-03-10 17:35:01 | 時事(海外)
インドネシアのジョクジャカルタ特別州で、ある日本のあるモノが
第二の人生を歩み始めたそうである。
果たして、そのあるモノとは…

実は、大阪市の守口市から寄贈された歩道橋だそうである。
大阪を始め、日本全国では、高度経済成長のころの「交通戦争」
のさなかに多くの歩道橋ができた。しかし、子供が少なくなった
ことや交通事情の変化などで利用者も激減してしまい、必要性が
乏しくなったのに維持費ばかりがかさむことから、順次撤去される
ことになったそうである。

その一方で、インドネシアのジョクジャカルタでは、災害で流された橋
の復旧が進まず、住民の交通にも支障が出ていた。そこで出番が回って
きたのが、日本の歩道橋である。2年前のジャワ島中部地震で支援のため
派遣されていた大阪府の職員に対し、現地から「撤去する橋があるなら
活用したい」との要望が寄せられたそうである。

歩道橋は昭和40年代初めに生まれたものだが、あと30~50年は“現役”
でいられるそうだ。歩道橋が再利用できるなんて意外であるが、使って
もらえるなら大歓迎ではないか。ぜひどんどん送っていただきたい。それで
できれば、日本橋なんて名前を付けていただけると、さらに大歓迎である。

これからインドネシアを訪れる、特に大阪の方、ジョクジャカルタに行けば、
いつか歩いた道に再会するかもしれませんよ。




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親日な国

2008-03-09 18:39:36 | 旅行(海外)
先日に引き続き、もう少し台湾話を…。

台湾と聞いてイメージしてみると…。
おそらく台湾に全く興味のない方だと、台湾バナナ、ビビアンスー、
欧陽菲菲(ちと古いか?)、小龍包、マンゴープリン、そしてコピー品
などではないだろうか?少しアジアに興味のある方や、旅行好きの方なら、
故宮、夜市、蒋介石、高砂族(少数民族)などを想像するのかもしれない。
最近では台湾新幹線というのもあるかも…。

しかし、私のイメージするところの台湾はまず、スクーターに大きいマスク、
ビンロウ(噛みタバコ)、そして歩道の段差である。
台湾は通りを走る原チャリの数が、際立って多いのである。そして運転手は、
排ガス対策のため、皆、でかいマスクをしている。そして道には、所々赤い
しみが付いている。年配の方なら、結核患者の血の吐いた痕だと思うだろうか。
正体は噛みタバコの痕である。すでに多くのアジア諸国ではすっかり廃れて
しまったのに、なぜか台湾とミャンマーだけには、根強く残っている。
そして、歩道の段差である。これは土地の個人所有が歩道にまで及んでいるため、
個々によってその高さが異なるからだそうで、これがかなり危ない。
海外へ行くと、街歩きを最大の楽しみとしている私にとって、台湾の街は本当に
歩きにくいのである。特に私は周囲を見ながら、ボーッと歩いていることが
多いので、度々つまずいたり、いきなりひざカックンを受けたりするような
衝撃を受ける時が何度も起こるのである。
骨密度の低い方は、特に要注意であろう。

なんだかイメージというより、最初に訪れた時の第一印象が根付いた感じであるが…

しかしそんな台湾の良いところは、何といってもその親日的雰囲気に包まれて
いることではないだろうか?歴史的に韓国や中国と同じような経緯を辿っている
はずなのにとても不思議である。戦後、大陸から来た外省人による支配がよほど
酷かったのだろうか?

それにしても親日度では、同じ民族の中国本土とは天と地のほどの違いである。

中国では長距離バスに乗ると、車内のテレビでドラマや映画を見ることに
なるのだが、これが時代物の内容だったりすると、よく日本人の軍人さんが
悪玉として登場する。
しかしだからといって別に、周囲の乗客の方々が、どうのこうの言うという
わけではないのだが、この無言の針のむしろ状態も、結構つらいのである。
そしてこれが、なぜだか結構な確率でこういう場面に遭遇する。
これも、反日教育の一環なのだろうか…。

それに比べ、台湾ではバスの車内から普通に日本の歌が流れてくるのである。
あれは基隆で乗っていた路線バスの中で、普通にラジオが流れていたのだが、
突然日本の戦前の歌が流れ出したのである。その後、また中国語の歌に戻り
さらにまた、日本の歌が一曲、今度は「昭和枯れすすき」であった。
リスナーがリクエストする番組だったような感じだが、なんとも自然に
流れてくるこの感覚は、なんとも形容し難い。昔、アメリカで聞いていた
ラジオから突然、坂本九の「スキヤキ」が流れてきたことがあったが、
それとはまた違った感覚である。

この場に書ききれないが、他にも数多くの親日現象を目の当たりにすると、
なんだか台湾は一方的に、日本に片思いをしているような気さえする。
それなのに、日本は台湾のことをほとんど知らないわけである。
まぁ、台湾だけではないが…。

でも、そう考えると、台湾がちょっと気の毒になってしまう。これだけ
親日的でいてくれている台湾を、日本はもっと大切にすべきなのではないのか?
高いからといってフィリピン産バナナばかりではなく、台湾バナナももっと
買ってあげようではないか。

東アジアの安定と世界平和には、中国共産党の崩壊は欠かせないはずである。
万が一、台湾による中国大陸の吸収があったとしても、大陸の人々の対日感情
が急に良くなるとは、到底思えないが、いつの日か平和的に、中華民国による
中華人民共和国の吸収統一が実現するように願うばかりである。


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金門島

2008-03-08 13:36:26 | 旅行(海外)
昨夜、台湾より帰国いたしました。
短期間の日程でしたが、公私共に充実した数日でありました。
そんな中、今回初めて訪ねた金門島のお話をちょっと…。

金門島は台湾本島より西に飛行機でおよそ1時間のところに
浮かぶ小さな2つの島である。対岸は中国、福建省のアモイで、その
距離狭いところでおよそ2キロ。肉眼でもアモイのビル群が見渡せる
距離であるが、しかし、台湾領である。中国にとっては、ちょうど大陸の
喉元に刺さった、魚の骨のような存在であろう。

50年ほど前、台湾に逃げ込んだ中国国民党は、この島に防衛ラインを
引き中国共産党と対峙した。中国共産党軍はこの島に50万発の砲弾を
打ち込み、一時は上陸を果たすが、国民党はこの島を軍事要塞化して、
かろうじて中国共産党軍の侵攻を防いだという、言い換えれば台湾本島を
守った島でもあるのである。

そんな島に一般の台湾人が行けるようになったのが1992年頃で、
その後、数年経って外国人にも開放された。現在は台湾人と福建省人に
限って金門島からアモイに、またその逆の行き来が許されている。

そんな金門島であるが、島中、軍の基地跡だらけで(使用中のところもある)
また、海岸線の一部には地雷畑も数キロに渡って残っている。
しかし、そんな事情もあり開発から取り残された分、自然や古くからの
文化が根強く残っていて、また散策が楽しいのである。

島の家々は、閩南風(福建省南部地方の伝統家屋)で、赤い瓦の屋根は、
まるで寺のような作りをしている。門を入ると中庭があり、その正面には
立派な祭壇が設えてある。そして部屋はその左右に分かれて作られている。
このような家は、もう中国本土のアモイにも残っていないと言われている。

時折、街の中に「強固独立」などのスローガンが掲げられ、現実に引き
戻されるが、18世紀創業の漢方薬屋さんの前などを歩いていると、
まるでタイムスリップしたかのような気分になる。
なんだか、時計が止まってしまったかのような島であった。

台湾に行かれる方で、一味違った台湾を味わいたい方、
ひねくれものの方、はたまた束の間の非現実を味わいたい方に
強力にお薦めしたい場所である。



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モンスターカスタマー

2008-03-03 17:54:48 | つぶやき
とあるコンビニの店長の嘆き、と題したコラムに載っていた
話である。この頃はモンスターカスタマーが多くて、ほとほと
困っているとのこと。
ちなみにモンスターカスタマーとは、業界ではひどい客の意味で
使われているそうである。

まず、売り物の地図や雑誌を勝手にコピーする人。
持ってきたカップ麺に、お湯だけ入れて帰る人。
深夜に「タクシーを呼んでくれ」といい、「申し訳ありませんが、
できないんですよ」と笑顔で応対したら、「コンビニなのに,
なぜできないんだ」とキレる中年男性。
最後は、それでも「笑顔を心がけているんだけど…」と
引きつり笑いが目に浮かんでくるような言葉で締めくくられていた。

このような困ったお客さんの話が、いくつも書かれていて楽しく読ませて
いただいたが、当の本人は、笑っている場合ではないだろう。

まさに消費者モラルの崩壊である。

私自身、客商売をしていることもあって、痛いほど気持ちは
わかるのである。だいたいこのような無礼な客の多くは、
客だからと言って何でも許されると思っている節がある。
確かに買ってくれるお客さんは神様であるが、無理難題を
言い、商品にケチを付け、おまけに親切の押し売りのような
アドバイスを言い残し、何も買わずに、満足そうに帰っていく
方々は、最低でもドロップキックの刑に値する。
やはりモンスターカスタマーという呼び名がふさわしい。

謙虚に買い物してくれ、とまでは言わないが、やはり最低限のモラルは、
守っていただきたい。お客さんというものは、意外かも知れないが、
想像以上に店員さんに観察されているものなのである。自分自身の
品格の為にも、ぜひマナー向上に努めていただきたい。

明日から市場調査の為、台湾に行ってきます。

帰国後に、またお越し下さいませ。


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