ふっ と想うこと

山・雪・風・人、徒然なるままに--

梅雨の合間にこの季節の楽しみを

2023-07-10 10:41:27 | アウトドア
梅雨の末期、雨が降ったり、天気予報も日替わりで変化。
しかも、局地的に変わる不安定さ。
山にも登れず。
雨に降られも少しは運動できるかなと、長い回廊を登る奈良県長谷寺さんへ。
長い回廊には風鈴が。

普段とは少し異なる趣き。


長谷寺さんは、“花の寺”として四季折々の花々を楽しめます。
今は、ちょうど紫陽花が終わりの頃

手前をぼかして遠くの紫陽花
逆に遠くをぼかして手前の紫陽花
カメラのレンズで。



長谷寺さんの朝の勤行”祈りの回廊“はこの時期は朝の6時半から。
受付開始の6時には我が家だけ
山の高いところにあるお堂。
僧侶の方達の読経が山々に響きます。
そして、今ならではの風鈴の音色。
早朝とはいえ梅雨のまとわりつく空気、僧侶の方達の荘厳な読経の響き。その時に微かに耳に聞こえる風鈴の涼やかな音色は心を鎮めてくれます。
最後には、僧侶の方達が舞台に並び、周囲の山々へ祈りを捧げます。
その響きが山々へ、そして明るくなってきた空が、今日という日の始まりを告げます。
朝のお勤めが終わってからは特別拝観へ。
十一面観音像の足元を触れることができます。




三脚禁止の長谷寺さん、カメラバックにコンパクトカメラを載せて。

新緑のみずみずしい緑から夏の濃い緑色へ。

擬宝珠と五重塔

朝のお勤めが終わって、一般参拝客が登ってくる間の、静かなひととき
お堂流れる風も心地よく



 

紫陽花も終わり、代わりに蓮の花が盛り迎えようとしています
早朝の静かな参道を降りてきて、草餅屋さんへ。
営業時間よりも早く、お店を開けてくれるのでいつもここで。
何度もおうかがいしているので、顔なじみに。
“この季節が参拝客の方も少なくて1番静かな長谷寺さんです”と。
色々とお話をしてから草餅屋さんの前の柿の葉すし屋さんへ、と思ったらまだ開店前。まだ9時前ですから。ということで、ほんの5分位の所にある柿の葉すし専門店へ。

夜のお酒🍶のお供に
名阪国道をのんびりと名古屋へ戻る途中、昼前に鈴鹿市のとんてき屋さんへ。
以前にいただいて美味しかったので
肉厚のとんてきとニンニク、そして誰もいなくなったキャベツの絶妙な味つけ。美味しくいただきました。
鈴鹿には、再興させた酒蔵、清水正三郎商店さんがあります。
アニメ”居酒屋ぼったくり“で出た“鈴鹿川”、そして“ザク”と読むことからガンダムファンにも、人気のある”作“
伊勢志摩サミットでも饗された鈴鹿川。フルーティーなのにしっかりとしたお酒。冷酒にピッタリ。夜の柿の葉すしに。
長谷寺さんの朝のお勤めに参加するために朝早く名古屋を出発。美味しいお酒と柿の葉すしでバタンキューと。早く寝ることができました。

翌日は、家の前の国道153号線、通称“飯田街道”を北上、飯田市へ。そして隣の南アルプスの麓の大鹿村へ
大雨の影響か、道路わきの滝もいつもよりも轟音と水しぶきが凄いです。
南アルプスの登山口行きのバス。

大鹿村の段々畑の合間をぬって高いところへ。

大鹿村は、明治時代に大河原村と鹿塩村が合併してできた村。建御名方命(たけみなかたのみこと)が鹿狩りをされたあとに塩水で鹿肉を料理したことから鹿塩という地名がついたと。そのために、諏訪部族との関係がふかいとも。確かに、諏訪大社の御柱祭のときに、諏訪から離れたこの大鹿村での御柱、村内を引き回して、お納めしていますね。
途中、昔の歌舞伎舞台。
この大鹿村は村歌舞伎が盛んな所で、年に2回、春と秋に村歌舞伎。
原田大二郎さんの遺作、”大鹿村騒動記“という映画。そうそうたるキャスト。原田大二郎さん、佐藤浩市さん、三國連太郎さん、岸部一徳さん、松たか子さん、石橋蓮司さん他。その映画のあとには多くの観光客が訪れて大変な事に。元々は村の人達の余興のためだったのに、多くの観光客が訪れたので、練習も真剣にしなければならなくて大変だった!と村の人は昔、笑っていました。

昔の歌舞伎舞台
人口も減ってきて、この舞台も歴史となるのかもしれません。

昔の街道跡

ほんの僅かですが若い人も入ってきています。ヤギも。

大池


ここの九輪草を見に
かつては池の周りに沢山あった九輪草の群落。しかし、土砂が流入してことごとく群落は埋まってしまいました。わずかに残った九輪草。





人よりも鹿の方が多いかもしれないこの村。獣に食べられた鹿の骨も。
かつては鹿の頭蓋骨も見ました。
今回の目的はここでジビエとして鹿肉をさばいていらっしゃる方に鹿肉を。この方のさばいた鹿肉は、臭みが皆無、そして美味しいです。全国旅行したときには極力、地元の食材、とりわけジビエをいただくようにしていますが、個人的には日本で1番美味しいと。かつて新幹線の社内紙にも載ったこともあります。
もう、10年以上、ここで鹿肉を買わせていただいて、おじさん、おばさんとよもやま話を。
また、ここ大鹿村は南アルプスの麓。この南アルプスには火山はなく、太古の昔の海底が隆起した山脈。今でも年に数ミリ隆起しています。そのためにこの大鹿村にある“鹿塩温泉”は海水とほぼ同じ成分、しかもマグネシウムが少ないので苦味もなく、ほんのりと甘さを感じる”山塩“。これもあわせて。
地元の葉を使った大鹿蕎麦を美味しく。

お店から見ることができる南アルプスも雲の中
おじさん、おばさんと楽しくお話をしてからおいとま。
この大鹿村には、ここ固有の大豆がありそれを使った豆腐。中々手に入れることができませんが、今日は運良く入手

夜は、豆腐、そして鹿肉を山塩で。

家から寄り道しながら3時間の道のり。
梅雨の合間に。










































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