むぎわら日記

日記兼用ブログです。
野山や街かどで見つけたもの、読書記録、模型のことなどを載せております。

『土の科学』久馬一剛(PHPサイエンス・ワールド新書)

2022年10月02日 | 読書
地殻ではなく土の話。
土は風化した鉱物と生物の働きで作られる土壌です。地球は地殻と大気、海と土壌でできています。土壌は、生物が栄えるために無くてはならないものです。
植物が育つには、窒素、リン酸、カリの3大要素があり、そのうち、リン酸の補給が難しいのです。
農地では、リン酸欠乏が問題となり、リン酸鉱石の発掘により農業が支えられていますが、鉱山が地域に偏っているため、近い将来欠乏する場所が出てきそうです。
ちなみに日本には、リン鉱石は産出しないので100%輸入に頼っています。
日本の水田農業は、千何百年物間、リン鉱石無しで成り立ってきていましたが、欧米型の生産性に特化したシステムの導入でリン鉱石に頼ってしまっています。
何かしらの対策が必要でしょう。

出来るだけ易しく書くつもりだと書いてありましたが、後半になるとけっこう難しい話になっていました。
農地のリン酸欠乏は、それだけ、深刻な問題をはらんでいるのですね。


コメント
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