ちゃ~すが・タマ(冷や汗日記)

冷や汗かきかきの挨拶などを順次掲載

わかぎゑふ『大阪の神々』集英社文庫

2010年03月22日 20時24分25秒 | 
ちょっと前に読んだ本-わかぎゑふ『大阪の神々』集英社文庫
大阪にすくう神々を観察したもの。観察眼と文章のリズムがよい。
大阪人の生育過程について、考えさせられることが多い。タイトルだけあげておく。

阪神タイガース
関西といっても…

家庭の事情?
笑い死にたい
宝塚
一番大事な神さん
言葉←ここは大事
大阪弁裏技講座
喋る神様
女神
大阪の男伊達
関西結婚狂想曲
大阪で一番えらい人
都再生?
男たちの挽歌
年末年始事情
関西人の正しいアウトドア
大阪市中央区玉造というところ
小さな神様たち
ある神様の裏事情
私の神様
自分流
私の起源
おまけ わかぎゑふ的玉造名店あれこれ

関西弁を使う北欧人の「へたれ」のルカ(85)
「へたれる」は駄目になるとか、情けないという意味で使われる関西弁だ。「へたれ」というのは個人をさして言う。要するに「駄目な奴」とか「情けない奴」のことだ。ただ、勘違いしてでほしいのは、駄目でも愛すべき奴、という隠れたニュアンスがあるところである。「へたれ」と呼ばれる者は言葉の上ではバカにされているようだが、裏では「しゃーないなぁ、あいつまだ強がってるわ。俺がついてたらな、あかんな」と愛されてる一面がある。

男と女の会話-関東の場合と関西の場合
関東では、男が上、関西では、男が下-「なあ、ええやろ? 一回でいいから…」

他人に何か頼まれたら断らないのが常識という中で、大阪人は育つ。

「誰よりも安い」「他より得した」というような、他人とは違う物を買うことで満足を得る。大阪では徹底的に自分流を通さなくては負け…。学校の先生だってそうだ。神学の相談に行って、適当な学校を選んでくれなんて言ったら即説教である。「おまえ、自分が役に立たん人間になってもええんか?」などといわれ、徹底的に好き嫌いをはっきり言わされる。