ちゃ~すが・タマ(冷や汗日記)

冷や汗かきかきの挨拶などを順次掲載

久保寺健彦『青少年のための小説入門』集英社、2018年

2018年10月26日 22時15分00秒 | 

これはおもしろかった。さっそく、講義で紹介した。

帯には、つぎのように書かれている。

「小説は無力だって言ってたけど、そんなことないよね?」

いじめられっ子の中学生・一真は、万引きを強要された店でヤンキーの登と出会う。一真のピンチを救った登は「小説の朗読をしてくれ」と不思議な提案を持ちかけた。名作小説をともに読むうち、いつしか二人はほんの面白さに熱狂しはじめる―。

ディスレクシアの登、いじめられ、万引きを強要される真一、不登校のかすみ、介護が必要となってくるばあちゃんなどなどの登場人物、その人物像とこれまでの暮らしの過程を想像する。読む本の中に『アルジャーノンに花束を』もある。最後まで読んで、はじめにもどると思わず・・・。

朗読という行為について、映画『愛を読む人』『朗読者』)、そして書くということは映画『アイリスへの手紙』に思いは広がった。

講義でどのように使うかを考えてみたい。